~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
12、並ぶ応答――小篇
881、またもしも自分の見解によって清らかとなり、
自分の見解によって、真理に達した人、
聡明な人となるのであるならば、かれらのうちには知性のない者は
だれもいないことになる。
かれらの見解は(その点で)等しく完全であるからである。
882、諸々の愚者が相互に他人に対して言う言葉を聞いて、
わたくしは「これは真実である」とは説かない。
かれらは各自の見解を真実であるとみなしたのだ。
それ故にかれらは他人を「愚者」であると決めつけるのである。
883、或る人々が「真理である、真実である」と言うところのその(見解)をば、
他の人々が「虚偽である、虚妄である」と言う。
このようにかれらは異なった執見をいだいて論争をする。
何故に諸々の〈道の人〉は同一の事を語らないのであろうか?
~ 感謝・合掌 ~