~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
13、並ぶ応答――長篇
898、戒律を最上のものと仰いでいる人々は、
「制戒によって清浄が得られる」と説き、誓戒を受けている。
「われらはこの教えで学びましょう。そうすれば清浄が得られでしょう」といって、
〈真理に達した者〉と称する人々は、流転する迷いの生存に誘(ひ)き込まれている。
899、もしもかれが戒律や誓戒を破ったならば、
かれは(戒律や誓戒の)つとめにそむて、おそれおののく。
(それのみならず、)かれは「こうしてのみ清浄が得られる」と称えて
望みを求めている。
たとえば隊商からはぐれた(商人が隊商をもとめ)、
家から旅立った(旅人が家をもとめる)ようなものである。
900、一切の戒律や誓いをも捨て、
(世間の)罪過あり或いは罪過なきこの(宗教的)行為をも捨て、
「清浄である」とか「不浄である」とかいってねがい求めることもなく、
それらにとらわれずに行え。
―――安らぎを固執することもなく。
~ 感謝・合掌 ~