~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第四 八つの詩句の章
12、並ぶ応答――小篇
890、もしも、他人が自分を(「愚劣だ」と)呼ぶが故に、
愚劣となるのであれば、その(呼ぶ人)自身は(相手と)ともに愚劣な者となる。
また、もしも自分でヴェーダの達人・賢者と称し得るのであれば、
諸々の<道の人>のうちに愚者は一人も存在しないことになる。
891、「この(わが説)以外の他の教えを宣説する人々は、
清浄に背き、〈不完全な人〉である」と、一般の諸々の異説の徒は
このようにさまざまに説く。
かれらは自己の偏見に耽溺して汚れに染まっているからである。
892、ここ(わが説)にのみ清浄があると説き、
他の諸々の教えに清浄がないと言う。
このように一般の諸々の異説の徒はさまざまに執着し、
かの自分の道を堅くたもって論ずる。
~ 感謝・合掌 ~