浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

日日に神の御胸に抱かれて
光の国に住める嬉しさ

「御垂訓」

2021-01-10 23:58:54 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
          恩師のご著書「講演集」より

                 講演集、 三

         常に「明るい思い」に切り替える訓練


今度は親の失敗で、知らない為に間違った子供の育て方をした場合、
子供さんが苦しみの中に入られます。
親も又、それと同じ苦しみ、それ以上の苦しみを味わわなくてはいけません。
しかし、もし、そのような環境を与えられてしまった場合は、
これをどのように乗りきるかが問題です。
これが大事なのですよ。
「大難、小難」という言葉があります。
「ああ、これぐらいだったら結構だ、もっとひどいお子さんもあるのに、
私の子供はこれぐらいで有難い」と思い、また、少しでも良くなってくれたら、
「ああ、良くなってくれて有難い」と、常に感謝に心を変えることです。

そして、要らぬよけいな心配をしないことです。
よけいな心配をしたら、それは、もう明らかに次のよけいな
心配事につながってきます。

だから、「必ずこの子は健康になってくれる、
必ずこの子は素晴らしい子になってくれる」と、
常に念じるのです。
明るい想念を常に持ってもらうことです。
プラス志向ですね。
或いは常に光のほうに心を向けるのです。
そして、発想の転換、思い方をパッと切り替える訓練をすることです。

一つのパーンと頬を叩かれたとします。
普通だったら、腹が立つなあと思うのですけど、
「ああ、有難い、二ついかれることを思ったら、結構なことだ」と
言って、喜びに変えるのです。
或るいは手のひらでパーンと横っ面を叩かれたら、
「ああ、有難いよ。ゲンコでいかれることを思ったら結構だ」と言って、
その思いを無理しても変える訓練をするのです。
そして喜びに変えてしまうのです。
それを常に訓練していきますと、
やがて環境もまた明るくなってきます。

では今度は、病気になったり、精神的に苦しんだりした時の、
ご本人の心の在り方ですね。
これは絶対に、神様の御子として
必ず治るのだという強い信念を持って下さい。

そして、自分にそういう災いをするものは一切無いのだということを、
強く自分自身に言い聞かせて、自分が神の子らしく、
神様の心をよく理解するように、実践に移していくことです。

神様とは大調和でしょう。
調和とはバランスです。
あのヤジロべエは、いくら細い指先でもちゃんと立ちます。

あれは、両方の重さが同じだから立つのですね。
いくら危険な場所でも立ちます。
自分と相手が調和していくことです。
自分のことばかり考えていてはいけません。


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「御垂訓」

2021-01-10 01:20:16 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

           恩師のご著書「講演集」より

                講演集、 三

         子供が非行に走らない為の育て方


子供が非行に走らない為の育て方、これは、
ご両親が幼い子を育てる時に、お互いに感謝と喜びを持って育てることです。
お父さんが仕事に行っている時、お母さんは幼い子達に、
「お父さんが一生懸命働いて下さるから、
お母さんもあなた達も安心して幸せに暮らしていけます。
お父さん、ありがとう」と、喜びと感謝を常に心から
子供に話して聞かせるのです。

またお父さんも、お母さんが目の前にいない時に、父と子の話題の中に、
「お母さんが朝早く起きて食事の支度や洗濯、お掃除、買い物と、家のことを
一生懸命頑張ってくれているから、お父さんは安心して働きに出られる。
だから、お父さんは、お母さんを大事にしようと思っている。

あなた達もお母さんを大事にしようね」と、
喜び、感謝して、「お母さん、ありがとう」と、
子供たちに心から感謝の言葉を注ぎますと、今度は、悪くなってほしい、
ちょっと親に心配かけてほしいと言っても、子供にはできないのです。
非行に走ってほしい、親不孝してほしいと頼んでもできないというのは、
大事にしよう、感謝しようと言って育ててきますと、
子供の心は綺麗ですからね。

親不孝はできないのです。
子供のいない所では夫婦喧嘩をして、
表面だけで「大事にしような」と言ってはいけません。
これはすぐにばれます。
やはり、心からそうすべきですね。

また、その場にお父さんがおられる前で、
お母さんがお父さんを持ち上げたり、
逆にお母さんがそこにおられる時に、
お父さんが子供にそういう話をしても通じないのです。
これは、ものすごく不思議ですね。

いくら幼い子供でも、ここにお父さんがいて、
お母さんが話すでしょう、すると、
「いやなお母さん。お父さんに上手して・・・」と、
心にシャッターを下ろすのです。
その逆の場合も、子供は「いやなお父さん。
うまいこと言うて・・・」と、なります。

いない時に言われたら、すっと入るのです。
だから、そのタイミングを上手に、
いない時に愛の言葉を注ぎますと、
絶対に悪くなりません。
一つ実践して下さい。
素晴らしい子供に育ちます。

誰方も皆、子供が大きくなって非行に走らないか、
心配をかけることはないかと、
一生懸命心配するのですけど、いま言ったふうにしておいたら、
絶対大安心です。
やがて、自分達が年老いた時に、子供が両親に対して、
感謝、孝行をしてくれるようになります。
子供を上手に育てるのは、これは自分の為ですね。

人間は子供を授かりますと、もう親の立場をいただきましたら、
自分達夫婦だけで幸せには絶対になれないのです。
それはなぜかと言いますと、子供の幸せの上に親の
幸せが乗せてもらえるからです。
子供が幸せになってこそ、親は「ああ、よかった」と思います。

しかし、もし子供が不幸せになってしまったら、
親は絶対に幸せにはなれません。
健康であって、そして親を安心させてくれて、
始めて親の幸せがいただけるのですね。
今ここにおられるお子さんのように、幼い時から、
いまお話させていただいた要領で、
常に愛の言葉を注ぎかけますと、
もう悪くなってほしいと言っても、
絶対に悪くはなりません。

お子さんが幼かったら、間に合います。
すぐに変えて下さい。
自分に幸せを与えていただく大事なお子さんです。
いかにうまく育てるかに問題があるのですね。
親の責任です。
これから親になってくれる若い方は、
ぜひこのように実践して下さい。


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