恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
私たちの想念は現象化する
私たちは環境の中に生きていると、錯覚を起こしておりますけれど、
ほんとうは自分の心の中に生きているということを知ってください。
心の在り方の中に生きているのです。
どれほど厳しい環境の中に生きておりましても、
その環境を喜びに変えることができた時、その環境はまた整ってきます。
厳しい環境に打ちひしがれて、泣き苦しみ、悲しんでおりますと、
良くないことがまた起こってきます。
あるお宅で、何か良くない出来事が起こりますと、人はつい不安に囚われます。
「ああ、また悪いことが起こるのと違うか」と思います。
すると、その暗い想念が、又次の災いを呼ぶのです。
人生はいろいろなことが起こって当然、それは、喜び事よりも、苦しみ
悲しみのほうがより多く与えられるようになっております。
もし、苦しい出来事が起こった時は、「これぐらいで済んで有難い、これも
人生の学びの一つだ、ああ、結構なことだ」と、笑い飛ばしてしまいますと、
次の災いは起こってきません。