恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
子供は親に目覚めを導く
先の続き・・・
出て行く時に、下駄などを履いていってないのは分かるのですね。
それでも、表で下駄の音がしたら、帰ってきたのではないかと思って、
表に飛んで出たり、或いはかすかな足音が耳に入れば、
飛び出していったり、
或いはどこへいったか分からない子供を探して出歩いたり、
ほんとうにいろいろと苦しい悲しい体験をさせてもらったのです。
最初の間は、夜遅くでも帰ったてきたら、もう、「何をしていたのか」と、
まるで鬼みたいに叱りつけました。
「言うことを聞かないのなら、今日はもう髪の毛をつかんで引きずり回そうか」
と言いましても、それでも聞いてくれないのです。
「これだけ言っても、お前が聞いてくれず、口で言っても分からないなら、
牛や馬のように体罰によるしかない。