浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

偉大なる光の王に導かれ
我が身は動き口は語らん

「垂訓」

2023-06-21 00:04:45 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師のご著書「講演集」より


              講演集、三


          子供は親に目覚めを導く

先の続き・・・

そうしますと、子供にとって都合がよくなってきたのです。
今まで気が狂ったようになって、その子のためを思って、
言ったりしていたことを、子供はよく知っています。
それが全く怒らなくなり、自分を大事にしてほしいということだけを頼んで、
早くお風呂に入りなさい、休まないといけない、と言っていますと、
だんだん都合がよくなってくるのですね。

叱りつけている時は、それが分かるものですから、
私が部屋で子供の帰りを待っていると、
ソーッと音を立てないように表の戸を開けまして、
或いは雨縁からソーッと入ってくるのです。
盗人のように抜き足、差し足で音を立てないように自分の部屋へあがっていきます。
こちらは知らないものですから、朝まで待って腹を立てているのです。

朝になって、二階からおりてくると、またよけいに腹が立つのです。
「帰っているのなら、そう言えば、こんなに心配はしないのに」と言ってね。
しかし、以前はそうでしたが、だんだんと私が変わりますと、
今度は子供が変わってきます。
そして帰りが遅くなりましても、私が部屋におりますと、戸を開けましてね、
「ただいま。パパごめんなさい、遅くなりました」と、
言ってくれるようになりました。


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