浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

恩師の歌集「愛」より

肉体の限度にいどみ人救う
愛の行い我が内の神

「垂訓」

2023-06-19 03:19:52 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓
 
 恩師のご著書「講演集」より


             講演集、三

          子供は親に目覚めを導く

先の続き・・・

早く寝なさいよ」と言って、
今までの鬼のような心は全く消えてしまいました。
夜も寝ないで、神様に文句を言っていた頃をふりかえりますと、
「なぜ帰ってきてくれないのか、こんな子供に育てたはずはないのに、
なぜこのように私のもとから離れようとするのか」と言う心でした。
この心を追求しますと、これは、地球上の全人類、人間だけではなくて、
動物も植物も共通してみなが持っている心なのです。

それは、「自分にとって都合の悪いものはみな嫌い、
自分にとって都合のよいものはみな好き」という心です。
子供のためを思い、なんとか子供に幸せになってほしい、
間違いなく育ってほしいという強い思いを持って、
親の愛情ゆえに一生懸命に言うのですが、
しかし、言われる子供のほうにしますと、
都合が悪いのです。
「盗人にも三分の理」と言いまして、盗人でも、
こちらが厳しく怒りましたら、文句を言います。
子供も同じことでして、あまり親がやかましく、
子供のためを思って叱ったり文句を言ったりして
言い聞かせましたら、子供にとっては、
都合が悪いのです。



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