恩師のご著書「講演集」より
講演集、 三
人を救う実践は「光」である
先の続き・・・
このように話しておりますと、禅宗の坊さん、
今までキッとしていたのが、普通のお坊さんになりました。
そして、にこにこした笑い顔になりました。
最後のほうでそのお坊さんがね、「実は質問ではないのですけど、
私の先代が亡くなる時にこんな辞世の句を残しました。
先代は極楽に救われているのでしょか」と言われましたので、
「ああ、その句が本当でありましたら、
その師匠様は極楽に行っておられます。
お坊様の中には、このように立派なお坊様も
おられるのです」とお答えしました。
「しかし今、世間一般を見ますと、
お坊様というにはあまりにも恥ずかしい
お坊様が多すぎます」と言ったらね。
そのお坊様は頭をすっこめています。
どうしてかなと思っていましたらね。
七十歳のお坊様ですが、四十歳の奥さんを
貰われました腰痛がおきたので、
腰を治しに見えたのです。
それで何か恥ずかしかったのですね。
行く先々で、信じられないような面白いことが
起きるのですよ。
四国の香川県と愛媛県に初めて行かせていただいた時、
そこのお仏壇にお参りさせてもらいますと、
ゴォーと何とも言えない音が鳴って、
「ここらは風が強いのかな、えらい風が吹いているな」と
思ったのです。
旋風のようなピューッという音です。
経文を唱えて先祖さんに上にあがっていただいたのですね。
そして、終わってこちらに来ましたら、後から来ている人が、
「先生、金を撒いて歩いているのですか」と言うのです。
「いや私、金を撒いてなんかいませんよ」と言って、ハッと見ましたら、
歩く度に足の後ろにパッパッと花が咲く見くみたいに金が出ているのです。
そのM島という所は紙の産地で、
紙会社の社宅で五階建てのマンションの三階にお参りしたのですが、
螺旋階段になっていて、部屋から外へ出ましたら、
その階段全部が金の絨毯を敷いたようにズーッとキラキラと光っていました。
上にはあがっていないのに、四階にも五階にも現象が起きてしまったのです。
いっしょに行ってくれた方が「箒を持ってきて、塵取りで掃き集めなくては」
と言いましたほど、たくさんの金が出ました。