恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
子供は親に目覚めを導く
先の続き・・・
もし今後、こういうことをしたら、姉さんの竹刀でお尻をたたくから」と
言っても、「はい」と言うだけで、また遅く帰ってくるのですね。
約束だから、しようがないのです。
「来い」と言った時、「ごめん、今度はもうしないから」と言ってくれたら、
「今度はもうしないでくれ」と言って済むのに、「来い」と言ったら、黙って
ついて出てくるのです。
「じゃ、向こうをむけ」と言って、竹刀でお尻をパンとたたいら、「痛い」と
言って、身をちょっと庇います。
これは本能です。
私は鬼みたいな心になっていますから、もういっぺんでは止まらないで、
又その上に何回か竹刀でお尻をたたきます。
そして、「もういいから、もうお休み」と言うと、
子供の部屋は二階にありますので、まあ、泣きながら上に上がっていったのです。
「しまった、えらいことをした、お尻をたたいて、
お尻を庇った手が折れてないだろうか、お尻が切れてないだろか」と思いますと、
もうじっとしておれないのです。
また、子供の部屋へあがっていって、「けがはしていないか、指は大丈夫か」と
言って、からだを見ますと、有難いことに指も折れていません。
「もう、二度とこんな思いをさせないでほしい。
もう、こんなことは二度としたくないから」と念を押すのです。