北京暮らしを始めてみれば ふたたび

2012年1月から再び北京生活が始まりました。(前回は2003.1~2006.1)

2024.1本帰国しました。

消費者権利デーの番組はツッコみどころ満載

2013-03-17 18:15:08 | 北京暮らし いろいろ

今日の私は虫の居所が悪い。

 

 

というのも日曜の朝っぱらから、日本人大嫌いタクシーに遭遇。

 

日本人は降りてくれ。

 

・・・・・ではなく、日本人なので途中で自分から降りました。 

日本人に対する悪口が延々続くタクシーになんか乗ってられまへんわ。

 

 

 

というわけで、今日のブログは虫の居所が悪い私でお送りします。

 

 

 

先日3月15日は世界消費者権利デー。 ここ中国では毎年『3.15晩会』という番組で、「こんなあくどいことやってる企業や団体がありまっせ~」と特定の企業を名指しで公表するということで、企業にとってはドキドキな一日でもあるわけです。

いけにえ・・・とも揶揄されるやり玉に挙げられた企業、ちなみに去年は“まくどなるどさん”でした。

 

 

さあ、番組が始まりました。 まじめなテーマだけに重々しく始まるのかと思いきや。

 

 

 

 

いきなり踊ってやがる。

よくわからない小芝居、へたくそなラップに続き、中途半端にはじけたダンス。 賑やかなオープニングで気分は完全に娯楽番組。

 

 

 

 

それでは、いよいよ企業名の公表です。

トップバッターは。

 

 

 

あっぷるさん。

 

中国でのアフターサービスがあかんらしい。

 

 

 

外資のあっぷるさんがけちょんけちょんにやられた後は、国内企業のみなさまが続き、

 

 

 

金の純度をごまかしていたとか

 

 

 

 

新車やのに最初っから錆びてるとはどういうこっちゃとか、あっぷるさんのアフターサービスなんて可愛いもんだと鼻で笑っちゃうような事例が続く。

 

 

 

そしてふたたび。

 

 

 

歌って踊るやつら。

 

 

 

「ニセモノがあふれ消費者はもう、たいへん!」なんて歌詞、この国でいまさらなにを・・・とツッコみたいし、ツッコみついでに。

 

 

 

その髪型自体が、盛りすぎでニセモノではないのか。

 

 

 

 

歌と踊りで盛り上がるどころか中途半端に盛り下がる会場。 

続いてはふたたび外資が攻撃対象に。

 

 

 

 

ふぉるくすわ~げんさん。

 

 

 

で、その後またしても。

 

 

 

 

歌。 

もう、おなかいっぱい

 

 

 

そろそろ見るのやめようかな・・・とダレてきたその時。

次に取り上げられたネタが、なかなかツボでありまして。

 

 

 

なんだかものすごい神薬とうたっているが、実は全然効果のない薬を売っていたという企業が叩かれたわけですが、その中で紹介されたのが。

 

 

 

その会社のCM。

〇〇家5代目△△さん、 権威ある名医〇〇さんなどが次々とこの薬の素晴らしさをアピールしているのだけど、実はこの人達。

 

 

 

 

知り合いに誘われて、ちょっと撮影してきちゃいました、

 

 

 

という、しろ~とさん。

 

 

 

・・・っていうか、今更この国でその程度のことに目くじら立ててどうする? 

そもそも最初から本物やと信じてた人、いるんか?

 

 

とまあこんな感じで特定の企業が次々と叩かれ、番組はいよいよ終盤に。

 

盛り上がりとして用意されていた演出が、これまたいかにもこの国っぽい(と私には思えました)。

 

 

 

 

豪華なセットとともにステージの中央に現れたのは、ごくごく普通の男性。

 

 

 

これ、消費者に対して誠実だった人を13億人の中から選び出し表彰するという、なんともおしりがむず痒くなるようなコーナーなのであります。

 

この男性はどうやら誠実な“卵やさん”だそうですが、どう見てもこの晴れやかな場所に戸惑っている様子。

 

 

アナウンサー 「〇〇さんは、みんなから“卵兄貴”と呼ばれ親しまれているんですよ!」

 

 

と、持ち上げてんのかどうなんかわからない紹介をしたけど。

 

 

 

卵兄貴、完全に困ってるじゃないか。

早く解放してやれよ。

 

 

 

結局卵兄貴はほとんど何も話すことなく(「卵兄貴は朴訥な方ですね」などとこれまたフォローかよくわからない発言をされていた)、トロフィーのようなものを受け取ったあとステージを去り、それからは。

 

 

 

いかに摘発に力を入れているかという映像がずるずると流れ、そして。

 

 

 

 

奴らはまた踊りだし、(というか誰か、ちゃんとした振付師を雇ってあげようよ?)

 

 

 

2時間の番組はツッコみどころ満載のうちに終了したのでした。