ささやかな幸せ

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平成27年夏休み文楽特別公演 第二部 名作劇場 生写朝顔話

2015-07-23 20:28:18 | 文楽
平成27年夏休み文楽特別公演 第二部 名作劇場 生写朝顔話 7/18~8/3 国立文楽劇場

生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)


深雪と阿曾二郎のすれ違い。「君の名は」みたい。二部と三部を一緒に見るのは腰が痛いかも。
<宇治川蛍狩の段>
京都で儒学を学ぶ阿曾次郎は、宇治川の蛍狩りに出かけ、武家の娘深雪を暴漢から救う。恋に落ちる二人。阿曾次郎は、深雪の扇に朝顔の歌をしたためる。帰国して伯父の家督を継げとの知らせに阿曾次郎は、再会を約束して別れる。
蛍が飛ぶ場面が美しい。玉男さんが遣う阿曾次郎が、気品にあふれている。
<真葛が原茶店の段>
医者の立花桂庵は、深雪の父・秋月弓之助に頼まれ、阿曾次郎の人柄を調べているが、同業の萩の祐仙を深雪の婿にしようと企む。
桐竹勘十郎さんの遣う萩の祐仙が、おかしい。
<岡崎隠れ家の段>
祐仙は、阿曾次郎になりすまし、秋月家を訪れるが、人となりがあまりにも違うため弓之助に追い返される。その後、本当の阿曾次郎が現れるが、秋月家は帰国の準備に忙しく、取り次いでもらなかった。
<明石浦船別れの段>
多くの船が風待ちをしている明石の浦で気晴らしに小舟でこぎだした阿曾次郎は、深雪に贈った朝顔の歌を耳にする。それは、帰国のため大船に乗っていた深雪だった。深雪は、小船に乗り込み逢瀬を楽しむ。しかし、深雪がいったん大船に戻ったとたん、風が起こり出船することになる。別れを惜しむ深雪は、阿曾次郎に朝顔の扇を投げ渡す。
琴を弾く鶴澤燕二郎さんが、弾く前に指をもんだり息をふきかけたり。隣で三味線を弾く鶴澤寛治さんが、彼を見守るように優しく三味線を弾くのが印象的だった。琴と三味線の優しいハーモニーだった。吉田一輔さんの遣う深雪が、一途。大船と小舟で別れる二人がせつない。
<薬売りの段>
宿屋を営む戎屋徳右衛門は、浜松で桂庵から煙草の火を借りたお礼に怪しげな笑い薬を買う。
義太夫の豊竹咲甫大夫さんの声がいい。桂庵は、ペットボトルで水を飲んだり、暇つぶしに見るのが本公演のチラシだったりと、茶目っ気たっぷり。
<浜松小屋の段>
阿曾次郎との縁談が成らず絶望した深雪は家出し、様々な苦労の末に失明し、朝顔と名乗って破れ三味線を弾いて暮らしている。巡礼となって深雪の行方を探す乳母の浅香は、深雪と再会をはたす。しかし、浅香は深雪を狙う人買いの男と争い、深手を負う。浅香は、深雪に自分の守り刀を渡して力尽きる。
蓑助さんの遣う朝顔がすばらしい!しかし、深雪が16,7歳の設定というのがビックリ。
コメント
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