『しもばしら』伊地知英信文 細島雅代写真 岩崎書店
しもばしらができる様子を写真で解説する写真絵本
サクサクと音をたてて踏んで遊んだ霜柱。霜柱が下から上へと伸びるとは知らなかった。日陰より日の当たるところで霜柱ができるとは知らなかった。霜柱の不思議がわかりやすく写真で解説されておもしろい。こういうような自然の不思議を解説してくれる写真絵本が私は大好きだ。
『罪の声』塩田武士 講談社
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。
多くの人物が出てくるので、だれとどんな関係か、どういう言動をした人かと理解するのが私にとってすごく大変だった。グリコ森永事件を思わせる話は、なかなかおもしろいが、犯人の動機が今一つ得心できない。事件に巻き込まれた子どもがかわいそうでならないが、最後は少し光が見えていい。
しもばしらができる様子を写真で解説する写真絵本
サクサクと音をたてて踏んで遊んだ霜柱。霜柱が下から上へと伸びるとは知らなかった。日陰より日の当たるところで霜柱ができるとは知らなかった。霜柱の不思議がわかりやすく写真で解説されておもしろい。こういうような自然の不思議を解説してくれる写真絵本が私は大好きだ。
『罪の声』塩田武士 講談社
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった―。
多くの人物が出てくるので、だれとどんな関係か、どういう言動をした人かと理解するのが私にとってすごく大変だった。グリコ森永事件を思わせる話は、なかなかおもしろいが、犯人の動機が今一つ得心できない。事件に巻き込まれた子どもがかわいそうでならないが、最後は少し光が見えていい。