ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『幸せのしずく』

2016-01-25 22:43:29 | 
村上くん、お誕生日おめでとうございます!


『幸せのしずく』浅井美紀 扶桑社
水滴の写真集。
写真のあまりの美しさに書店で見て衝動買いしてしまいそうになりました。とにかく、きれいな写真です。水滴に写る花、綿毛に宿るキラキラとした水滴。「いったい、どうやってこんなにきれいな写真を撮るの?」と思っていたら、写真の撮り方が巻末に載っていました。とにかく見ているだけで幸せな気持ちになります。
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初春文楽公演 第一部

2016-01-25 20:41:43 | 文楽
初春文楽公演 第一部 平成28年1/3~1/26 国立文楽劇場
<新版歌祭文(しんぱんうただいもん)>
●座摩社の段
 油屋の丁稚久松は、座摩の社で手代の小助に商いの金を贋金にすり替えられる。
●野崎村の段
 野崎村では、久松の養父久作と病の女房、女房の連れ子のおみつが暮らしている。そこに、座摩の社の一件で久松が戻されてくる。久作は、久松とおみつを結婚させることにする。しかし、久松は奉公先の娘お染と恋仲であり、お染は久松を追って野崎村へとやってくる。門口に立つお染を見て気もそぞろな久松に嫉妬するおみつを久作が奥へ連れて行く。その間にお染は久松と会い、二人は心中を決心する。奥から現われた久作の諌めに、互いに思い切ることを約束する二人。そこへ、二人の決意を聞いて身をひこうと髪を下ろし尼の姿となって現われるおみつであった。
 嫉妬するおみつが、お染の姿を久松に見せまいとわざと戸を閉めたり意地悪をするふりがおかしい。くたびれた久作にお灸をすえる場面では、お香のいい香りがするただよう。本当のお灸をすえているのか、人形の上でもぐさが煙を立てている。遠目だから、本当のもぐさかどうかわからないが。

<関取千両幟>
●口上
 豊竹嶋大夫さん、鶴澤寛治さん、豊竹呂勢大夫さんが床に登場。呂勢大夫さんが、口上を述べる。歌舞伎の口上では本人の挨拶があるが、嶋大夫さんの挨拶はなかった。
●猪名川内
 人気力士の猪名川は、贔屓から錦木太夫の身請けの金の工面を請け負っている。同じ力士の鉄ヶ嶽といるところへ、使いが来て、今日中に金を用意できなければ、太夫はほかの客に渡すと言う。その客とは、鉄ヶ嶽であった。身請けをあきらめるように頼む猪名川に、今日の猪名川と鉄ヶ嶽の取り組みで八百長をするようほのめかす鉄ヶ嶽。勝ちを譲らなければならないのかと悩む猪名川の髪をすきながら、女房のおとわは心を痛める。

 三味線鶴澤寛治さん、人形遣いの吉田蓑助さん、そして引退する豊竹嶋大夫さんと人間国宝そろい踏みの豪華な顔ぶれ。
●曲弾き
 鶴澤寛太郎さんが、三味線の曲弾き。棹の糸を手で弾いたり、撥の反対側で弾いたり、胴をはじいたり、糸締めの上に撥をのせて手で弾いたり、三味線を縦にして弾いたり。すごい!
●相撲場
 猪名川と鉄ヶ嶽の取り組みで、勝利すれば二百両の祝儀が贈られるという声が聞こえ、猪名川は鉄ヶ嶽を倒す。その帰り道、猪名川は駕籠に乗った祝儀を出した人に会う。それは、夫の苦境を救うため自らの身を売って二百両を工面したおとわであった。
 相撲の場面では、実際に塩をまく。立会いのにらみあいなど本当の相撲を見ている感じ。二体の人形を遣うのに6人の人間が動くので、人形が回しをとると人形遣いさんで人形が見えなくなるのではと心配したが、心配無用。きちんと見えた。

<釣女>
独身の大名と太郎冠者は、妻を授かろうと西宮戎に参詣し、お告げで釣竿を見つける。恵比寿様は釣りが好きなので、釣糸をたらすと美女がかかる。太郎冠者も美しい妻を釣ろうと竿を借りるが、釣れたのは醜女だった。

豊竹嶋大夫さんは、まだまだ声も出ているし、「本当に引退してしまうの?」と思ってしまう。
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款冬華

2016-01-24 20:52:25 | 日記
今日はものすごく寒かったです。ベランダに置いているお花の水やりバケツの表面が凍っていました。バケツに手をつっこんでコップで水を汲むのですが、手が痛いこと痛いこと。氷のような水をかけられたお花たちもビックリしたでしょうね。

今日は文楽を見てきました。明日、文楽鑑賞の詳細をブログに書きます。今日はお弁当の話。
お弁当は日本橋・藤久さん。お友達が頼んでくれました。

左下 レンコン、海老芋、金時人参、白菜の揚巻
煮物はおだしの味がしっかりしみて、私の大好きな味です。
左上 鰯の梅煮、タコのやわらか煮、厚焼き玉子、菜の花、白サ海老、はまぐりの中に牛肉の生姜煮(写真では見えません)
鰯が全然生臭くなくておいしかったです。
右上 赤舌ひらめの一夜干し、ふきのとうの田楽
ほねせんべいが香ばしく食感がよかったです。ふきのとうの田楽が絶品でした。
右下 鰻の海苔巻き、鯛おこわ、酢かぶら
海苔巻きは、海苔の下に薄焼き卵が巻いてあります。
お品書きの一行目に「款冬華」と書かれていました。
「かんとうげ???」
家に帰ってパソコンで調べてみました。
「ふきのはなさく」と読むそうです。
24節気をさらに約5日づつ3つに分けた72候の一つ。大寒の初候で1/20~1/24頃のことを指すそうです。ふきのとうがつぼみをだすのだとか。72候とは知りませんでした。


今日、子どもはお友達の結婚式に行ってきて、花嫁さんのブーケをもらってきました。ブーケトスではなく、リボンのひもくじ。子どものひいたリボンの先にブーケがついていたそうです。子どもにも お友達の幸せのおすそ分けをもらって、いい方が現れたらいいのですが・・・。

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節分のクッキー

2016-01-22 15:19:46 | 日記
お友達からかわいいクッキーをいただいた。

お福さんのあごに傷のような線が入っているけど、これは包装のフイルム。
緑色の青鬼もあったが、私は、見るだけでニッコリしてしまうお福さんと赤鬼のクッキーをもらう。
早速食べようとする子どもに「節分まで食べないで!」
節分まで飾って、赤鬼さんには邪気をはらってもらい、お福さんには「笑う門には福来る」で幸せを運んでもらおう。
京都の藤田製菓さん製。楽天で買えるようだ。
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『怒り』

2016-01-21 20:02:40 | 
『怒り』吉田修一 中央公論新社
 千葉の漁村に住む洋平・愛子親子は素性の知れない田代哲也と出会う。会社員でゲイの藤田優馬は、発展場で大西直人と出会う。沖縄の離島の女子高生・小宮山泉は、バックパッカーの田中と出会う。いずれも、八王子の夫婦を殺した犯人・山神一也と顔や特徴が似ている。三人のうち、誰が本当の殺人犯なのか?それとも、三人は、山神の変装した同一人物なのか?
『最貧困女子』を思い浮かべる出だしで引き込まれて、一気に上下巻を読了。誰が犯人なのか?変装や整形している同一人物なのか?どうしても整形して逃亡をした例の殺人犯を思い浮かべてしまう。しかし、犯人の動機などが、さっぱりわからず、共感できなかった。同じ作者の『悪人』のほうが、私は主人公の閉塞感ややりきれなさが感じられてよかったかな。とはいえ、洋平と愛子、愛子と田代、優馬と直人、泉と知念辰哉のそれぞれの愛が胸を打つ。
「もし、お父ちゃんが私みたいな人間でも、好きになってくれる人はいるって!その人は優しくて立派な人だって!愛子は幸せになれるって!そう言ってくれたら」と慟哭する愛子。風俗に勤めていた愛子に「お前は幸せになれるって信じていたぞ」と言えない父。
泉に「泉さんには一切関係ない」「早く忘れてほしい」という知念辰哉。
など4組の関係は胸に迫るものがある。
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