YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

ツリフネソウとホウジャク

2015-10-15 06:51:34 | 三ッ池公園の自然情報


三ッ池田んぼの小さな池の周りにツリフネソウの群落ができていました。今まで見たことなかったので、おそらく自生ではなく植えたもの。

ツリフネソウはこんな形をしています。



この形から、何となく吊り上げられた船を想像して、空に浮かぶ船なんてて素敵!って思っていたのですが、ネットで調べてみたところ、花の形から帆をはった釣り船にちなんで付けられたとありました。確かに漢字では「釣船草」と書きますよね。

でもさらに調べると、花の形が生け花で使う花器の「釣船」に似るっていう説も出てきました。花器の釣船っていうのは、こんなやつだそうです。



これどう考えても、こちらが正解でしょ?
やはりツリフネソウは空駆ける船なのです。「吊船草」と書くこともあるようです。

個人的にはココが好きなんですけどね。



なぜかクルンと、渦巻きになっているんです。

ツリフネソウはホウセンカの仲間なので、熟した種はパチンと弾けて飛び散ります。だから、パンパンに膨らんだ実に触ると楽しいです。かなりの勢いで弾けます。



画像でお伝えできず残念です。
これだけあればめっちゃ楽しいですね。こっそり一人で遊びます(笑)

そんなことを思っていたら目の前にホウジャクが飛んできました。



ホウジャクってのはススメガの仲間です。夏に飼育していたオオスカシバと良く似ていますが、羽は透明じゃありません。

ツリフネソウの花の最奥にある蜜を吸うことができる長い口吻を持っています。ホバリングしながら体を花の奥まで入れ、蜜を吸います。その時に体に花粉がつき、ツリフネソウの受粉を手伝うことになるのです。

ツリフネソウのちょっと変わった花の形は、スズメガやマルハナバチなど、長い口吻をもつ特定の昆虫をターゲットに進化した結果のようです。蜜はあのクルンと巻いた部分に溜まっているそうです。



あちこちの花を飛び回りせっせと蜜を集めるホウジャク。同時にそれらの花々で新しい命が生み出されているんだなぁと、しばし眺めてしまいました。

ーーーーーーーーーーーーーーーー
ブログ村ランキングに参加してます。
よろしくお願いしますϵ( 'Θ' )϶
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
↑クリックするとうにまるに1票入ります
ーーーーーーーーーーーーーーーー