日曜日の帰り道、空を見上げると、なんとお皿のようなお月様。







その横にはキラリと光る金星。
駅前のゲートの中にすっぽりと、インパクトある夜の始まり。
スマホを取り出し、撮影してみると、輝く月の上に、暗いお月様が写っていました。

「地球照」と呼ばれる現象のようです。
地球に当たる太陽光が反射して月を照らしています。
こんな感じ?

オレンジ色の線が、一度地球に当たった日光が反射した光です。
直接太陽が当たっている部分は強く光るのですが、その部分が少ない新月に近い「月」の場合、弱い光に照らされて、「見えないはずの月」が見えることがあるようです。
宇宙から見れば、月と地球と同じように半分が照らされ、半分は暗い夜なのですが、それを地球から見ると、角度によって形が変わって見えます。
月はおよそ29.5日で地球の周りを一周するので、その周期で月が満ち欠けするわけです。
少し話がそれましたが、昨晩は地球照が綺麗な夜でした。

この地球照について、英語圏では「「the old moon in the new moon's arms」」という慣用句があるのだとWikipediaに書いてありました。
「新しい月に抱かれた古い月」

うまいこと言うなぁ。
それにしても、「見えないはずの月」の模様まで撮れるなんてすごいですよね。
さて、「地球照」とは反対に、「地球影」という現象もあります。これは、沈んだばかりの太陽、または昇ってくる直前の太陽の光に照らされて地球の影が、地平線や水平線に現れるというもの。

日の出や日の入りは、ついつい太陽側に目が行くのですが、実はその反対側でもドラマがあるようです。
地球影の上部にできる、バラ色の美しい層はビーナスベルトと呼ばれます。光というのはおもしろいものだなあと改めて思ったり…。
今年は太陽の反対側も意識して見ようかな。