今が旬のアスパラガス。
アスパラってこんな感じで収穫を待っているってご存知でしたか?
一見裸地にも見えますが、これが有名なアスパラの産地、美瑛のアスパラ畑です。
パッチワークの丘で知られる北海道の美瑛町。アスパラ畑も丘の斜面にあります。
裸地に見えてちゃんとアスパラガスの新芽が伸びてますよ。
1日で30cm伸びるとも言われているアスパラガスの新芽。我々はこれを食べています。
美瑛の農協では21cm以上のものが出荷の対象とのこと。
農家さんが使う鎌にはちゃんと長さがわかるような仕掛けがあります。
なぜ、そんなことを知っているかって?
なぜなら、農家さんで収穫体験をさせていただいたから!!
美瑛町にはそういう体験ツアーがあるのです。
普段は入ることのできない畑にお邪魔して、アスパラの収穫や現役農家さんからお話を聞けるツアー。
畑に入る前には長靴に履き替え、靴裏を消毒。
農家さんにとって、畑の土は大切な財産。ずかずかと踏み込むなんてもってのほかなのです。中にはそういう不届きな観光客がいるようで、時々話題になりますよね(T_T)
だめ、絶対!!
こちらの農家さんでは腰にカゴを下げ、一本一本手作業で刈り取るとのこと。アスパラは柔らかいので機械では収穫できないんだそうです。
しかも、地下に本体(?)が広がっているため、そこを傷つけたら次の芽がダメになってしまうこともあるとのこと。歩くのにも気を使います。
何も植わっていないように見えるこの丘の斜面には、毎日毎日、刈っても刈っても、ニョキニョキと芽が出てくるんだそうです。
時期が終わると、わさわさと葉を茂らせ、寒くなる前に休眠し、また春に新芽が伸びたところで収穫するとのこと。そのサイクルで10年以上収穫できるというから驚きました。ただ、苗を植えて3年は株を大きくするために収穫しないようです。
丘のてっぺんてご家族が作業されていました。朝5時から、最盛期は14時近くまで作業が続くそうです。ここも高齢化の波が押し寄せているようですが、今は次男さんが活躍中。すばらしい!!
腰のかごが一杯になったらコンテナに移し、4杯移すとコンテナがいっぱいになるんだとか…
道沿いに点々と置かれたコンテナ。これがいっぱいになったら軽トラで下ろすようです。斜度がきついため、軽トラやトラクターの運転には熟練の技がいるとのこと。
丘ならではの苦労も多そうでした。
こちらの農家さんでは、3種類のアスパラガスを育てていました。
紫色をしたもの、病気に強いもの、柔らかさが自慢のもの…。用途によってそれぞれ良さがあるようです。
※おまけに摘ませていただいたワラビも写ってます(笑)
刈り取ったばかりの柔らかいアスパラをその場でポリポリ、丸齧り!!
なかなかできない体験でした。
アスパラガスには雌株と雄株があということ、栽培用の品種は種子ができない処理がされていることなど、アスパラ豆知識も教えていただき、最後はアスパラ料理の試食まで。アスパラ三昧♪
この日は、たまたま用意があったとのことだったので、ラッキーだったのかな?
この場所はいつも休憩に使われているという納谷の一角。
すっかり農家さんのお知り合いになった気分で、あれこれとお話を聞かせていただき、大満足!
普通は接点のない地元の農家さんと観光客とを繋いでくれるうえ、ガイドさんが美瑛の歴史や見どころなんかも紹介してくれる、とっても素敵なツアーでした。
…というわけで、旬のアスパラ。美味しいやつは、多少お値段もはりますが、それもそのはず。自然の恵みと農家さんの仕事への情熱に感謝して味わいましょ♪