YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

彼岸花揺れる「ごんぎつねの里」

2014-09-13 11:18:48 | 写真倉庫から


今朝は10年以上前に訪れた愛知県半田市にある矢勝川の彼岸花を紹介します。

矢勝川は、「ごんぎつね」の中で兵十がはりきり網を仕掛ける川として登場します。そして、この川の近くに新美南吉氏の生家もあります。






新美南吉氏は、高等学校入学の頃から執筆活動をはじめ、わずか29歳でこの世を去りました。その間多くの作品を残した南吉氏。「地方で教師を務め若くして亡くなった作家」というと宮沢賢治氏が思い浮かびますが、「北の賢治、南の南吉」なんて呼ばれ方もするらしいです。作風は全く違いますけど…。

南吉氏のお話は、おばあちゃんが孫に聞かせるような、ほんわかとした雰囲気があり、20歳にも満たない青年が書いたとは信じがたいです。生まれつき体が弱く、たくさんのことを我慢しながら成長したからこその老長けた人生観なのでしょうか…。←文学を語るほどの知識はないので、あくまて感想です(^^;;

現在は、生誕の地であるこの地に新美南吉記念館が建っています。



そして、矢勝川の堤防沿いはこれからの季節、200万株という彼岸花が咲き乱れ、まるで、童話の世界に迷い込んだかのような風景が広がります。







ここを訪れたのは2003年のお彼岸のことで、もうずいぶん昔のお話になってしまいましたが、今年もすでに彼岸花の芽が伸び始めているそうです。だいたい見頃はお彼岸過ぎあたりからのようですが、今年はどうなるでしょうか?

ちなみに、このときは新幹線で日帰り予定で出かけたのですが、名鉄の駅で「伊良湖」のパンフレットを見つけ、1泊してそちらに足を伸ばすことに。

半田のある知多半島の師崎と伊良湖岬のある渥美半島を結ぶ名鉄フェリーがあるのです。時間にして40分の船旅。



のどかな師崎の風景↓





そして、伊良湖岬の夕暮れ。



わざわざ足を伸ばしたのは鷹の渡りを見るため。渡り鳥にはルートがあり、中継点で休憩しながら大移動をします。湾の入口に突き出した半島状の地形が 渡り鳥の進行方向と合致して伸びている場合、 しばしば渡り鳥がそこに集まる事があるそうです。

日本でもっとも有名なのは 伊勢湾を渡るポイントとなっている、伊良湖岬と言われています。

この岬には、繁殖を終えた渡り鳥が秋に集まって、天気の良い日に一斉に 渡って行くのだそうです。なかでも、猛禽の渡り、特にサシバがまとまって見られるので有名。だからシーズンにはこの通り↓↓↓





鳥好きな方にも、花好きな方にも、文学好きな方にも、この秋オススメのコースです。

さて、本日は月例「土曜日を有意義に過ごす会(仮)」。9月は、築地と浜離宮を訪ねます。めでたく6回目を迎えますが、未だ名称は(仮)のまま。会員も募集中ですので興味のある方は直接ご連絡ください。活動日は第二土曜日。美味しいものを食べて、自然散策を楽しんで、リフレッシュします。ちなみに来月は第二が都合が悪いため、第三土曜日にどんぐり拾いに出かける予定です(*^_^*)

ーーーーーーーーーーーーーーーー
ブログ村ランキングに参加してます。
よろしくお願いしますϵ( 'Θ' )϶
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
↑クリックするとうにまるに1票入ります
ーーーーーーーーーーーーーーーー

菜虫化蝶(なむし ちょうとなる)

2013-03-15 07:02:26 | 写真倉庫から


本日は七十二気候、菜虫化蝶(なむし ちょうとなる)。

菜虫ってのは、菜の花につく虫ってこと。つまりはモンシロチョウのことです。

最近、自然観察をさぼりぎみなわたしは、今シーズン、未だチョウに出会えていません(写真は以前に撮ったもの)。

ちなみに、菜の花っていうのは、油菜や小松菜、大根、白菜、キャベツ、ブロッコリーなど、アブラナ科の植物の花の総称です。



これは、鶴見川の土手を埋めるカラシナ。4月初旬から中旬の様子。



そして、こちらは、コマツナの花↑



これは、キャベツ↑



ブロッコリー↑



アブラナ科の花は十字花と言って、4枚の花弁を持っています。それがたくさんまとまって(総状花序)、花茎についているのが特徴です。



ナズナやタネツケバナもアブラナ科ですが、あまり菜の花とは言わないですね。

菜っ葉として、食卓に並ぶか並ばないかなのかな?



ーーーーーーーーーーーーーーーー
ブログ村ランキングに参加してます。
よろしくお願いします(=^x^=)
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
↑クリックするとうにまるに1票入ります
ーーーーーーーーーーーーーーーー



謎が解けた日

2013-03-07 21:08:10 | 写真倉庫から


ずいぶん前に紹介したこちらの↑物体。

そのときの記事は→こちら

植物の種子や茎なのか、動物の角なのか、何かの化石なのか…、全くもって不明。

羊年のお正月に、夢の島にある植物園にて購入。謎は解けるまでが面白いと書かれた箱に入っていました。

で、面白そうだから買ってみました(笑)

あれから10年の歳月が流れ…

ついに、謎が解ける日がやってきたのですっ!!!!!



通称タルホーン

角?角なの?

違います。

こいつの正体は…

ジヤジヤーン


↓↓↓



↓↓↓




↓↓↓






パナマ帽


…の材料の


パナマ草!!!




こんなのらしい。
ヤシみたいだけど草本らしいです。

ちなみに最初の写真以外は、ウェブから勝手に拝借させていただいていますのでご了承くださいm(__)m

上の写真は葉っぱの部分で、これがパナマ帽の原料なんだそうです。

で、タルホーンはどの部分かというと…




これこれ、この花序の部分に切れ込みを入れ、乾燥させたものらしいです。

あまり詳しい情報はないので、今ひとつよくわからないんですけどね(^_^;)

どうやら、ドライフラワーとして出回るときの通称がタルホーンらしいです。





実が熟すと、こんな風に赤くなるらしい。けっこう強烈~。

でも、エクアドル原産だそうなので、南米には似合いそうかな…。

ちなみに、何故答えにたどり着けたかというと…。

木の実の販売について調べたところ、こんなお店に行き着いたんです

小林商会さん

どうやら本業はジャム屋さんみたいで、軽井沢にお店があるようです。ただし店主さんがすごい木の実マニア。博物館で、木の実展を開催したり…。そして、世界の木の実を、買い付けたり、拾ったりして通販しています

興味のある方、HPは→こちら

それで、ここの商品リストにあったんですね。タルホーン。

10年越しに解けた謎!!!

しかも、こんなに少ない情報の中、よくぞたどりつけたものです。

やっぱり、謎はいつか解けるものなんですね。疑問に思っていることでアンテナが広がるらしいですよ。

確かに10年前に、このなぞの植物体に出合っていなければ、商品リスト見てもなんとも思わなかったと思うし…

いや?思ったか…(笑)
とても興味深い商品がてんこ盛りです。

こうなると、次の願望は本物を見てみたいってことですね。ちなみに、夏には、エクアドルを通過する予定なので、夢が叶う可能性は大きいです。

その計画については、うに丼日記でご確認くださいませ
こちら


兎にも角にも…、謎がとけて、めでたし、めでたしなのです\(^o^)/



ーーーーーーーーーーーーーーーー
ブログ村ランキングに参加してます。
よろしくお願いします@ 'ェ' @
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
↑クリックするとうにまるに1票入ります
ーーーーーーーーーーーーーーーー




啓蟄オタマジャクシ考2

2013-03-05 20:41:14 | 写真倉庫から
今朝は、ヒキガエルの卵が、オタマジャクシの形になるまでの写真を更新しましたが…、

ま、あれですね。やや寝坊して時間がなかったので、書きたいことが最後まで書けず…ってわけだったんですね…(^_^;)

で、続きです。

写真は1つ前の記事のものを見てください(笑)

カエルの卵がオタマジャクシになるまでの様子を初めて観察したとき、それは、それは、衝撃的でした。

だって、受精卵の形が次第に変化していく様子が、肉眼でつぶさに見てとれるんですよΣ(・□・;)

卵って、硬い殻で守られていたり、母体内で守られたりいたりするのが普通じゃないですか。

あのイクラですら、受精後は受精膜が硬化し、うっかり床に落とすと(昔サケの卵を飼育したことがあります)、ピンポン玉のようにコツコツ音を立てるんですよ。それに、魚たちは石の裏など目立たぬところに産卵します。

ところが、アズマヒキガエルときたら、池の中にどどーんと卵塊を産み落とし、世話もしないで、また冬眠に戻ってしまいます。

しかも、卵はゼリー状の膜に包まれているだけ。

1週間くらいで、体の形ができてきて、とりあえず膜が破けます。

でも、でも、でも…

まだ、水中に横たわった小さな塊っていう感じで、しっぽを振って泳ぐ、音符のような姿にはなっていないんです。半分膜に体が入ったような状態から、よく見る姿になるまでに、さらに2.3日かかります。

これって、水の中で暮らす他の生き物たちにとっては、ご馳走というしかありません。なので、自然度が高い場所では、ヒキガエルの卵を狙って、イモリやサンショウウオなど、たくさんの水棲生物が集まってきます。

想像してください。寒い冬をじっと耐えしのんできた生き物たちの前に差し出された豪華なご馳走たち。そりゃ、みんな喰いついて、喰いついて、喰いついて…。気温の上昇にともなって、生き物たちが爆発的に増えるわけなんですね。

それを支えているのが、実はこのオタマジャクシ(もしくは卵)たちだったんですΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

前の記事で卵の数は3000くらいとかきましたが、正確には1500~8000でした。本種であるニホンヒキガエルに至っては、最大14000になるそうです。つまり、13998個の卵は、他の生き物たちに利用されるってことですね。

食べられるから数を増やす…。もっと増やす…。って具合でたくさんの卵を産むようになったんですかね。「質より量」的な?

あと、他の生き物たちが目覚めるより早目に行動するっていうのも知恵なんでしょうね。早い地域では1月頃から産卵することもあるくらいです。そして、二度寝(笑)

成体だって、ヘビたちの好物だし。

カエルって、生態系の底を支える縁の下の力持ち的ヒーローだったんですね。なんか見直したよ。

いや、ほんと衝撃的でした。

本日は、啓蟄。横浜あたりでは、ヒキガエルの卵はこらから見かけることも多いと思います。ぜひとも持ち帰って自分の目で確認して見てください!!

…と、マニアックに力説させていただきます。

ぜひ、ぜひ!!


ここまで、読んでくださった方に感謝を込めて、今年の桜の開花予想を添付しておきます(*^_^*)
ネタ元はウェザーニューズ







ーーーーーーーーーーーーーーーー
ブログ村ランキングに参加してます。
よろしくお願いします▽・x・▽
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
↑クリックするとうにまるに1票入ります
ーーーーーーーーーーーーーーーー




啓蟄オタマジャクシ考

2013-03-05 07:58:27 | 写真倉庫から


本日、啓蟄。
土の中の生き物たちが、蠢きだします。蠢くって、なんていうか感覚的な言葉で、ぞぞっとする感じがしますよね(笑)

さて、今日の記事は、苦手な方はぞぞっとするかもしれないカエルの卵とか、そういうのがたくさんでてきますので、苦手な方はここでお引き返しくださいね(*^_^*)



それでは、ヒキガエルの卵からいってみましょう\(^o^)/



↓↓↓




↓↓↓








昨年、3/19に三ッ池公園で見つけた卵の塊。いわゆる卵塊(らんかい)ってやつですね。



持ち上げてみると、けっこう透明で、中にある卵が1粒ずつ、ちゃんと確認できます。

たくさん入ってますよね。
1匹のメスは、だいたい3000くらいの卵を産みますΣ(・□・;)

さて、この卵を持ち帰ってじっくり観察すると、卵の形が少しずつオタマジャクシに変形していく様が見てとれます。

昔、理科の図説ででてきた受精卵な卵割とか、胚形成とかそんな感じです。
順番に画像を載せますが、次第に形になって、えらができて、オタマジャクシが完成するまでをお楽しみください。











なんか、すごくないですか?


オタマジャクシ考その2へ続く



ーーーーーーーーーーーーーーーー
ブログ村ランキングに参加してます。
よろしくお願いします▽・x・▽
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村
↑クリックするとうにまるに1票入ります
ーーーーーーーーーーーーーーーー