YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

菖蒲華(夏至次候)

2019-06-26 18:00:00 | 七十二候
☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
6月27日☀️4:28/19:01🌙27.6
6月28日☀️4:28/19:01🌙28.6
6月29日☀️4:29/19:01🌙0新月
6月30日☀️4:29/19:01🌙1
7月  1日☀️4:30/19:01🌙2
 
 
夏至も次候となりました。
菖蒲華!!
 
この場合、「菖蒲」は「ショウブ」ではなく「アヤメ」と読ませるのですね。
一口に菖蒲と言っても、似たような植物多数。
 
カキツバタ
アヤメ
ノハナショウブ
そして、園芸種のハナショウブや
ジャーマンアイリスなど。
 
七十二候でいう「菖蒲」は、すでに江戸時代には栽培されていたという「ハナショウブ」をさすようです。カキツバタが端午の節句の頃に咲くのに比べ、こちらの花期はちょうど今頃。
 
 
水辺に咲く姿はなんとも日本情緒を感じさせてくれます。
 
さて、菖蒲の仲間、それぞれ区別はつくでしょうか?
 
 
けっこう似てるのですが、こうやって並べるも分かりやすいですよね
 
そして、こちらがハナショウブ。
 
 
 菖蒲の仲間は「萼」が「花弁」のように美しく変化していて、「萼・花弁」と呼ばずに「外花被・内花被」と呼ばれています(ユリの仲間も同じ)。
 
 
カキツバタでは、内花被は直立していて、
ハナショウブでは、外花被の方に倒れていることがわかります。また、カキツバタでは外から見える「めしべ」ですが、ハナショウブでは内花被に隠れています。
 
なかなか面白い花のつくりです。それぞれのパーツは3枚ずつで、めしべは柱頭が3裂。
 
その他、アヤメでは「蜜標」と呼ばれる部分に模様があることが分かります。カキツバタやハナショウブは白(黄色)の筋があるのみ。
 
アヤメはとても複雑な模様。
 
 
この部分が「綾目」なので、「アヤメ」という説もあるそうです。
 
 
 
 
【季節の花】ヤマユリ
 
 
 
 
 
【季節の昆虫飼育】オオスカシバ
 
 
オオスカシバというのは蛾なのですが、なんと羽が透明なんです。しかも羽化したばかりの成虫が高速で羽ばたくことで、もともとある鱗粉を全て落とすという不思議な生態の持ち主。幼虫はお尻に角のような、アンテナのような目立つ棒状の付属物が付いています。この季節、よく道路などを歩いているのを見かけます。
 
その様子はこちらの記事から
 
 
 
 

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乃東枯(夏至初候)

2019-06-21 18:00:00 | 七十二候
 
☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
6月21日4:26/19:00🌙21.6下弦
6月22日☀️4:27/19:00🌙22.6
6月23日☀️4:27/19:00🌙23.6
6月24日☀️4:27/19:00🌙24.6
6月25日☀️4:27/19:01🌙25.6
6月26日☀4:28/19:01🌙26.6
 
夏至です!!
太陽が南中する11:43に、1年で一番短い影が現れます。
 
 
初候は乃東枯。
 
「なつくさかれる」なんて、絶対読めない!!
 
 乃東とは、「夏枯草」のことを指すようです。すなわち、それはウツボグサ。
 
 
実は冬至の頃の七十二候に「乃東生」というのがあり、ウツボグサはその頃、枯れ果てた姿から伸びた匍匐茎から新芽を出すんだとか…
 
マイナーな植物なのに、七十二候に2回も登場するなんてなんだか不思議。
 
しかも、ウツボグサはまだまだこれからが花盛り。七十二候七不思議があるとしたら、その1つですね。
 
ちなみに名前の由来は花穂が矢を入れて背負ったという「靭(うつぼ)」に似ているからだとか。
こんな奴のようです↓
 
 
この道具のもとを辿れば、魚のウツボが語源なんだと思うのですが…。
 
調べるほどモヤモヤとします(笑)
 
さてそんな乃東枯、そろそろ気の早いアサガオやヒマワリが咲き始める頃。
 
 
 
 
【季節の花】ネム
 
 
【季節の花2】トケイソウ
本当に時計の文字盤みたいですよね
 
 
ほかにもいろいろ
夏は生き物の数が多すぎるー
 
アジサイ

レインリリー(ゼラフィランサス)

オカトラノオ
 
 
 
【季節の昆虫】優曇華の花
 
花と言っても、虫の卵
詳しくはこちら→優曇華の花
 
 
 

 


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梅子黄(芒種末候)

2019-06-15 18:00:00 | 七十二候
 
 
☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
6月16日☀️4:26/18:58🌙5.7
6月17日☀️4:26/18:59🌙6.7
6月18日☀️4:26/18:59🌙7.7 上弦
6月19日☀️4:26/18:59🌙8.7
6月20日☀️4:26/19:00🌙9.7
 
 
夏至が近づいてきました。
前候から日の出時刻はずっと4:26のままです。こうやって改めて記録していると、ずっと毎朝1〜2分ずつ早くなっていた日の出時刻が、何日も変わらないというのは不思議な気分です。日の入りも変化が少なくなっています。
 
 
 
さて、芒種末候は「梅子黄」。
 
梅といえば、「梅雨」。「梅雨」の語源が梅の実が熟す頃に降る雨というのは有名なお話。関東の梅雨入りは例年6/9頃だそうです。
今年もそろそろですかね。
 
 
このシーズン、地味に楽しいのがキノコ探し。
 
 
キノコというと、秋のイメージですが、じめじめしたこの季節には林床にたくさんのキノコが現れます。
 
キノコの分類はまったく未知の領域で、見つけてもなんだかわからないのですが、とりあえずちょっと嬉しい気持ちになります(笑)
 
一度キノコの観察会に参加したいと思いつつ…。
 
この季節に気になるものといえば、もうひとつ。それは、こちら↓
 
 
日本神話「因幡の白兎」の中で、サメに騙され皮を剥かれてしまった痛々しい兎に大国主の命(おおくにぬしのみこと)が「ガマの穂にくるまるといいよ」と声をかけるシーンがあります。
 
でもよく考えると、上の写真のような茶色いガマの穂は種子が固くて。結構チクチクするのです。
というわけで、大国主命が言っているのは、おそらくこちら
 
ガマの花穂かなと…
 
で、この花穂を一目見ようと思いつつ、見逃すこと数年。ようやく見ることができたという、非常に個人的な思い出があるのです。
 
ちなみにガマの花粉は、薬草にするほかには、インドの一部や南太平洋の島では花粉を練ってパンのようにして焼いて食用にしているそうです。
 
いったいどんな味がするのでしょう?
新たに気になる案件です(笑)
 
なお、現在日本では、冬期のミツバチの食料として輸入されているという情報もあります。
 
【季節の花】イワタバコ
 
 
山地の薄暗い谷間の、常に湿った岩肌に貼りつくようにして生えるイワタバコ。今の時期が見頃です。
 
 
季節の食べ物】ウメ・アンズ
手作りの梅ジュースや杏ジャムは格別の味わい!
 
少量しかジャムができなかったときには、こんな活用方法も!!
 
 
おまけ:爽やかにミントのレシピもどうぞ
 
 
 
というわけで、季節は「梅子黄(うめのみきなり)」。しばらく続くと思われるじめじめとしたシーズン。気持ちは爽やかにいきたいですね。
今年は久しぶりに梅ジュースを作ろうかなぁ…
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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腐草為蛍(芒種次候)

2019-06-10 18:00:00 | 七十二候
 
 
☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
6月11日☀️4:26/18:57🌙11.6
6月12日☀️4:26/18:57🌙12.6
6月13日☀️4:26/18:57🌙13.6
6月14日☀️4:26/18:58🌙14.6満月
6月15日☀4:26/18:58🌙15.6
 
1年の中で一番日の出が早い日が続いています。もうすぐ夏至(今年の夏至には部分日食があります)。
 
芒種次候は「腐草為蛍」。
写真は以前伊豆の下田方面へお出かけしたとき、天城峠付近で立ち寄った「蛍祭り」のものです。
 
最近あちらこちらから蛍を見たと言う話を聞きますが、おそらく今年も各地のイベントは中止・縮小でしょうね。
 
ふわーん、ふわーんと飛ぶ蛍。そしてそれを眺める人々。情緒があって素敵ですが、今年も我慢。
 
ちなみに、これは作り物(笑)
↓↓↓
 
 
横浜ではゲンジボタルのシーズンはそろそろ終わり、ヘイケボタルのシーズン到来。
 
なんとも幻想的なホタルの発光。
 
お尻のあたりにあるルシフェリンという発光物質に、ルシフェラーゼという酵素が反応して起こります。この世で一番効率的なエネルギ変換なんだとか。
 
念のためですがこれは蛍の光です(笑)
 
川のような流水域で育つゲンジボタルは光が特に強く、見応えがあります。西と東で発光のリズムが違うというから、面白いです。
 
池や沼のような止水で育つヘイケボタルは、なんと手軽に飼育できちゃうんだそうです。エサはモノアラガイやサカマキガイでOK
 
 ホタルといえばこちら。
 
 
ホタルブクロ。写真は萼片が反り返っていないので、ヤマホタルブクロ。
 
この中にホタルが入り込んだらと思うと…、なんとも幻想的な名前の花です。
 
そして紫陽花もいよいよ大詰め。
 
 
来年は紫陽花巡りに出かけられるといいのですが…(^^;;
 
今年もまだまだ感染拡大に気が抜けない状況。とりあえずは、マスク、手洗い、三密回避が三原則は守って生活。やるべきことをやり、少しづつお出かけできるようになることを願っています。
 
 
 
 
 

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蟷螂生(芒種初候)

2019-06-05 18:00:00 | 七十二候
 
  ☀️日の出/日の入り(横浜市)🌙月齢
(2022年)
6月 6日☀️4:26/18:54🌙6.6
6月 7日☀️4:26/18:55🌙7.6上弦
6月 8日☀️4:26/18:55🌙8.6
6月 9日☀️4:26/18:56🌙9.6
6月 10日☀4:26/18:56🌙10.6
 
 季節は「芒種」。初候は「蟷螂生(かまきりしょうず)」。
 
 
生まれたてのカマキリは、頭でっかちで宇宙人みたい!小さくても食べる餌は自分だ狩らなければならないので大変そう。
 
なんだか草食動物の方が生きるの楽そうに思うんですが、どうなんでしょうか?
肉食系は常に戦いですもの。
 
カマキリといえば、忘れられないエピソード。
その昔、真冬に気温が上がり、室内に置いてあったカマキリの卵が孵化したことがあったんです。餌をあげようにもなかなか虫が捕まらずわたしも子どもたちも困惑。
 
寒いけれどカマキリ自身の生存能力を信じて戸外に放すか、とりあえず温かい室内に置いておくか、意見が分かれ、最終的に外へ逃がしました。
 
 
その時に1人の子どもが「そうか、だからカマキリは餌がいっぱいいる春になると生まれるんだね」って言ったんです。一同納得の一言。そして、卵を室内に入れない方がいいことにも気づいたのでした。体験て本当に大切だと思った瞬間でした。
 
ちなみに、カマキリの餌に困ったらひき肉を目の前で揺らすと食べるそうです。このときは、それを知らなかったので、かわいそうなことをしました。
 
【季節の花】クチナシ
 
 
 
【季節の味】あんずジャム
 
 
 
そろそろ蛍も飛ぶシーズンですね。次候は腐草為蛍です。
 
 
 
 
 

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