YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

水泉動(小寒次候)

2025-01-10 15:20:00 | 七十二候

1月10日〜14日(2025年)
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☀️横浜の日の出は6:50頃
🌙横浜の日の入りは16:48頃
 (13日:月と火星が接近/14日:満月)

今日の暦はこちら→国立天文台暦計算室
最新の星空情報はこちら→国立天文台(NAOJ)
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小寒次候
水泉動(しみずあたたかをふくむ)

「あたたかをふくむ」?
いやいや、まだ水は冷たいじゃないですかっ。そもそも二十四節気だってこれから大寒を迎えようというときになぜ???

寒くて辛い冬を乗り越えるため、「こんなに寒くても目に見えない地中では凍った泉がとけ出し、春の準備が始まっているよ」という、応援メッセージ的な候のようですが、実際、地下深くではそんな兆しがあるのでしょうか?

もっとも寒いからこそ、この季節の「水」は雑菌もなく、質も良いとされているようです。何事も悪い面ばかりではないということ。自然の恵みに対して感謝の気持ちを忘れてはいけませんね。


【季節の野鳥】冬鳥


冬の間日本にやってくる冬鳥の群れ。主にシベリアなど、日本より寒い地方から越冬のために長い距離を渡ってきます。彼らにとっては、この寒い日本も南国パラダイスなのか!?
水鳥はもちろん、木々が葉を落としたこのシーズンは、野山の野鳥の観察もベストシーズンです。



【季節のガーデニング】ミニミニアレンジ


暖冬とはいえ、寒い冬、部屋に花を飾ってほっこりしましょう。



【季節の昆虫】クサカゲロウ(越冬型)


カゲロウと言うと、「儚い」ことの代名詞のように使われますが、そのカゲロウとクサカゲロウは遠縁。羽化したあと、わずか数時間〜1日の寿命と言われているのはモンカゲロウやクサカゲロウの仲間。

クサカゲロウは、実は成虫で越冬します。通常は緑色の個体ですが、越冬型は褐色。枯れ草に擬態しているようです。しかし、通常はアブラムシの甘露や花の蜜を餌にするクサカゲロウぎ、どうやって寒い冬を乗り切っているのかは調査不足で、今のところ不明…(^^;;

こちらの記事を書いた時は、越冬型があることを知らなかったので最後に「緑色じゃないから違う種かも???」なんて書いてありますが、クサカゲロウで間違いないようです。今年はまだ見ていないので、ちょっと残念。





【季節のお出かけ】フクロウウォッチング


木々の葉が落ちた冬はフクロウが観察しやすいシーズン。とはいえ感染拡大防止が最優先の現状。いつかまた行ける日が来るまでの備忘録。








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芹乃栄(小寒初候)

2025-01-05 07:00:00 | 七十二候

1月4日〜9日(2025年)
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☀️横浜の日の出は6:51頃(1年で最も遅い頃)
🌙横浜の日の入りは16:45頃
  ※1月7日…人日の節句(七草がゆ)
今日の暦はこちら→国立天文台暦計算室
最新の星空情報はこちら→国立天文台(NAOJ)
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小寒初候
芹乃栄(せりすなわちさかう)

季節は小寒。いよいよ寒の入り。
日の出は1年でもっとも遅く、寒さがいよいよ厳しくなります。

そんな様お季節ならではの楽しみは、氷の芸術!!



一部のシソ科植物にできる氷花(氷柱)!!

枯れた茎の中に毛細管現象で水が吸い上げられ、そこから染み出すことでできる氷

家の周りではあまり見かけない現象ですが、高尾山や大船フラワーセンター等で見ることができます。いずれも気温が上がると溶けてしまいますので
早い時間に見学するのがいいようです。



そして、氷の芸術といえば花氷!!!



毎年飽きもせず、気温が下がりそうな前日に、花氷の仕込み作業。しかしながら、ここのところ、なかなか気温が氷点下になりません。今年は作れるのか??? 



【季節の行事】七草粥


1月7日は人日の節句
七草粥を食べましょう!!


【季節の果物】キンカン


甘露煮もいいけれど、輪切りにしてジャム作りはいかがですか?
グラニュー糖を30%ほど加えてコトコト煮詰めます。水分は様子を見てちょっぴりと。皮が柔らかくなるには1時間近くかかりましたが、すごく美味しいですよ。



ちなみにこの季節、ヨーグルトにジャムと一緒にすり下ろし生姜を混ぜると、体が温まります。チューブのやつでもOKなので、騙されたと思って試してみてください。



食べる前によく混ぜること!


【季節の花】ロウバイ



うっかりしいると見逃してしまうのがロウバイ。早速探してみないとね。早ければウメも咲き出したり…


今日もいい日になりますように♪


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麋角解(さわしかつのおる)

2024-12-26 07:10:00 | 七十二候
12月26日〜30日(2024年)
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☀️横浜の日の出は6:49頃
🌙横浜の日の入りは16:36頃

今日の暦はこちら→国立天文台暦計算室
最新の星空情報はこちら→国立天文台(NAOJ)

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冬至次候「麋角解

今年も残りわずかになりました。
七十二候は麋角解(さわしかのつのおる)。

驚くことに、あんなに大きな鹿の角ですが、毎年秋に落ちて、生え変わるんだそうです。


生えてきたばかりの袋角@北海道博物館

生え始めた角は、「袋角」と呼ばれ、外側は毛の生えた皮膚なんだそうです。もちろんその下には血管も通っていますが、角がしっかり成長すると、血は止まり、皮膚は死んで乾燥するそうです。で、その部分を自分で木に擦り付けて剥がすと、中から見慣れた骨質の角が出てきます!!



上の写真でわたしが持っているのは片方が本物で、片方が作り物。薄い樹脂かシートでできているそうです。そっくりすぎて、どちらが本物だったか忘れてしまいました( ̄▽ ̄;)

わたしの後ろにいらっしゃる鹿男様が製作者。
プロの造形家はすごい!!!
詳しくはこちらの記事

そして、こちらは紛うことなき本物↓



学生時代の友人のお家の玄関に飾られた鹿の頭骨。この美品は彼女自身で作成したというから、これまた驚き。彼女は狩猟の資格を保有する狩猟女子なのです!!

お宅訪問させていただいた際、手作りの鹿角の指輪をプレゼントしてもらっちゃいました。自分で磨いたヤクジカのネックレスとペアで愛用してます



ところで、麋角っていうのは、どうやらトナカイとかヘラジカのことを言うらしいです。



え?ヘラジカが日本にいたのって、更新世とか、そんな時代じゃなかったかしら?

トナカイは、アイヌ語らしいけれど、昔は日本にいたのでしょうか?

ずいぶん前に前に網走の北方民族博物館の前で、繋がれたトナカイを見たことはありますが…(笑)



いずれにしても、こんな立派な角を毎年作っちゃうシカって生き物はなんで不思議なんだろう。

草を食べてるのに…

というわけで、季節は「麋角解(さわしかつのおる)」。クリスマスも終わり、早く年神様をお迎えする準備をせねば!!!






【季節の木の実】センダン



【季節の動物】冬こそムササビ


ムササビの繁殖期は年5回。6月と12月なんです。こちらの記事は元祖YNWCメンバーで、2014年に訪れた津久井湖城山公園でのムササビ観察会の記録。

大興奮の様子をぜひご覧ください!!

今日もいい日になりますように♪


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鱖魚群(大雪末候)

2024-12-16 06:00:00 | 七十二候
12月16日〜20日(2024年)
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☀️横浜の日の出は6:40〜45頃
🌙横浜の日の入りは16:30頃(1年で最も早い!)
⭐️ふたご座流星群が見られる頃

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大雪次候「鱖魚群

鱖魚(ケツギョ)は中国にいるサケ科の魚。日本に七十二候が持ち込まれたときに、よく似たサケが当てはめられ「さけのうおむらがる」と読み替えられることもしばしば。

しかし、日本でサケの遡上と言えば11〜12月頃で、時期的に少しずれている気がします

冒頭の写真は2002年、10月26日に福島県の木戸川で撮影したもの。



当時横浜には「サケっ子プロジェクト」というのがあり、ここで獲ったサケを横浜に運び、人工授精の様子を見学したり、受精卵を持ち帰って育てたり、稚魚を放流したりという活動をしていました。





学校にも呼びかけられていたことから、小学校の廊下でサケを飼育する風景が見られたものなのですが、残念なことに東日本大震災を機にこの活動は無くなった…の、かな???
↑スミマセン。詳しい経緯は定かでないのですが、とにかく今はやっていないようです

サケが孵化して水槽の底を移動する様子が本当に可愛くて、それが見られないことが残念でなりません。「イクラが泳いでる〜」なんて声があちらこちらから聞こえてきたり…



横浜の人間にとっては子どもだけでなく大人だって、滅多に見られない風景でした。

運がいいと殻を破って孵化する瞬間を見ることもできたんですよね♪




ひよこと違って、殻を破るというよりは酵素で溶かすんだそうです。

サケの受精卵は水温が上がりすぎると死んでしまうので、気温の高い日は氷を入れたり、緊急避難で冷蔵庫に入れたり…

かと言って水温が低すぎるとなかなか孵化できず、成長が遅れてしまいます。多くの生物の卵は、孵化するまでの積算温度(毎日の平均気温の合計)が決まっています



サケの場合、この積算温度がおよそ240℃になると卵に眼ができ(発眼)、480℃になると孵化すると言われています

例えば10℃で管理していれば、48日で孵化すると計算できます。

そんなことを知ったのも「サケっ子プロジェクト」のおかげでした。

こちらに紹介動画がありますので、よろしければ
→第17回サケ受精卵配布会2009

また、サケといえば本場(?)北海道には「サケのふるさと館」という水族館があります。



サケの仲間が一堂に会す大水槽や、千歳川の川底を覗くことができる水中窓は必見!

詳しくはこちらの記事を
そんな鱖魚群。あたりの風景はすっかり枯れ葉色。







こんな風景もいいものですね。




【季節のオススメ絵本】しもばしら


こちらの絵本の中には、冷凍庫で霜柱を作る方法が載っています





ぜひ、お試しください


【季節の植物】センリョウ・マンリョウ



その後「ヤブコウジ(十両)」は追加しましたが、未だ「アリドオシ」は購入しておらず、金持ちへの道はまだ遠いようです。

このところ赤い実を鳥に食べられてしまうため、ついにネットをかけました。
→赤い実を守れ〜防鳥ネットを登場〜

いよいよ今年も残り2週間ほど。

健康第一で、新年を迎えましょう



今日もいい日になりますように♪


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熊蟄穴(大雪次候)

2024-12-12 20:20:00 | 七十二候
12月11日〜15日(2024年)
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☀️横浜の日の出は6:40〜45頃
🌙横浜の日の入りは16:30頃(1年で最も早い!)
⭐️ふたご座流星群が見られる頃

今日の暦はこちら→国立天文台暦計算室
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大雪次候「熊蟄穴」

厳しい冬を乗り越えるため、動物たちが穴にこもる頃。クマだけでなく、リスやヤマネなどの姿も地上から消えます。


ヤマネのぬいぐるみ@清里やまねミュージアム

と言っても、横浜で野生の哺乳類を見かける機会は、あまりないんですけどね。せいぜいネズミとか、たまーに丹沢方面からサルがやって来てにニュースになるとか…?


2011@アラスカ

さてさて、冬籠前のクマは栄養を蓄えることに必死。冬眠前のグリズリーが、一心不乱にツンドラを覆うベリーの実を食べているのを見たことがあります。それはそれは真剣に食べていました。

実際には今頃はすでに冬眠している頃ですけどね。

最近は国内でも至る所でクマの目撃情報があり、どうしたものか…。
神奈川なら丹沢周辺、東京奈良奥多摩周辺なんかはかなり頻繁にクマが出ているようです。八王子の市街地でも目撃されているようでびっくり。


クマとダンス@山の鼻ビジターセンター

わたしも尾瀬ヶ原で実際クマに遭遇したことがあります。木道の7〜8m先。ゴソゴソしていたツキノワグマ。わたしに気付いて茂みに逃げて行きました。

人と野生動物の適度な距離感が掴めなくなってきていることは大きな問題です。写真家の故星野道夫さんは、こんな言葉を残されています。

"もし、クマが存在しないのなら、ぼくはこの土地に来ないだろう。例えそれが点のように離れていても、一頭のクマは、その広大な原野の光景を引き締める。そして、この土地が自分ではなく、このクマに属していることを知る"

彼らが私たちの住む街へ降りて来たというより、やはり我々人間が彼らのテリトリーに立ち入り、その生活を脅かしていることが問題なのかもしれません。



最後に、ごくごく個人的なことではありますが、、12月12日は南極記念日。2013年のこの日、アルゼンチンのウシュアイアから船に乗り込み、南極へと旅立った日です。

もうすっかり昔の話になりましたが、あの時感じた気持ちはこれからも大切にしたいと思っています。

…というわけで、12月も中旬。
年内にやり忘れたこと、まだまだいっぱいありますね。一つでも多く片付けて、新しいスタートを切りたいものです。まずは大掃除!!




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