春分初候は「雀始巣」。スズメが巣作りを始める頃です。上手に巣作りするものです。毎日すぐ横を通っていても、なかなか気が付きません。雨樋のように細い筒状の場所が好きなようです。
人に対する警戒心はちゃんとあるくせに、天敵などから身を守るためにあえて人のそばに巣をつくるのではないかと考えられています。たいがいは、人の身長より高いところで、近くでありながら、人にきづかれていない場合が多いらしいです。
しかも、雨樋や瓦の下、換気扇カバーの中、煙突やプレハブの鉄骨の隙とか穴など、建造物の一部をちゃっかり利用することも多いのだとか。
直径3cmほどの隙間さえあれば入り込んで営巣することができるそうです。
もちろん自然の中では、木のうろなども利用しますが、ツバメの巣やスズメバチの巣を拝借することもあるようで、たいしたちゃっかり者なのです。
写真は6月初旬。
親鳥が飛んできて、雛に餌を与えているところです。大きな口を開けて、餌をもらっていました。餌をもらったひなは後ろにさがり、次の雛が顔をのぞかせます。
餌がなくなると、親鳥はすぐにまた餌探しへと飛び立っていきます。そして、間髪入れずにもう1羽。どうやら夫婦で餌探しをしているようです。
ひなの数は確認できませんでしたが、図鑑で調べたところ通常は4~8個の卵を産むんだそうです。孵化までに2週間。巣立ちまでに2週間程度かかります。
翌日、もっとよく観察してみようと、フィールドスコープと三脚をかついででかけたのですが、すでに巣立った後で巣はものけの殻でした(泣)
日頃これだけ目にする鳥たちなので、身近に巣があっても何の不思議もありませんが、探してもなかなか見つけられない自分の観察力が残念過ぎます。
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