クヌギの実が落ち始めました。
本格的などんぐりシーズンの始まり。
ころっとしたどんぐりたちは、そのまま置いておくだけでも可愛いインテリア。
けれど、しばらくすると色があせたり、殻が割れてきたり…。
これは、どんぐりが生きている証拠。
どんぐりはカシやナラ類の堅果の総称。
堅い果皮の中には大きな種子が入っています。
コナラやミズナラは落ちるとすぐに発根する傾向があるようです。
一方でマテバシイは長く置いて置いても、殻が割れたり、発根したりしないように思います。
日本産のどんぐりは全部で22種と言われています。
いろんなタイプがあるとは思うのですが、とりあえずどんぐりを拾ったら、
成長を止める
そのためには加熱する方法とか冷凍する方法があります。
具体的には
①茹でる
水から茹でて沸騰後3〜10分。
中まで熱が通ったらザルにあげます。
茹で時間は目安です。
そして大切なのはよく乾かすこと!!
茹で上がったどんぐりは、つまりは「茹で栗」と同じ状態。
十分に乾かさないと、カビてくるのは当たり前。
新聞紙の上に広げて時々ころころさせるとか、網などに入れて干しておくとか…
300円ショップで購入したセーター干し
いずれも直射日光の当たらない風通しの良い場所がベスト。少なくとも1ヶ月。瓶やタッパーに入れるのは冬になってからにしています。
②蒸す
我が家は大量の場合は蒸し器を使っています。中身を入れ替えて続けて加熱できる点が便利。
↑大量ってのはこのくらいのこと(笑)
もちろん蒸した後もよく乾かします。
ちなみに料理用とは別にクラフト用の鍋と蒸し器を持っています。専用の道具があるってすごく便利。
100円ショップであれこれ購入
③冷凍する
少量であれば、これが手っ取り早いです。袋に入れて冷凍庫へ。念のため1週間くらい入れておきましょう。
そして、この場合も室温に戻した時に、結露して水分を含みますので乾燥が必要です。
ちなみに、①〜③のどの方法をとっても、
殺菌・防虫効果も期待できます。
どんぐり虫が苦手という人も多いですよね
(^^;;
→緑のどんぐり(どんぐり虫の正体)
虫のために下処理するって話をよく聞きますが、わたし的にはどんぐりの下処理は「成長をとめる」。このためです。
あの虫は、中から出てしまえば、もう中には戻らないので安心ですよ。土の上に置いてあげれば、サナギになるために勝手に潜って見えなくなるのもいいところ。
というところで、どんぐりを拾った後にすることをまとめると…
1 水で洗う
2 成長をとめる
(茹でる・蒸す・冷凍する)
3 よく乾かす
洗っても汚れが落ちなかったり、形が悪かったり、加熱・冷凍しても殻が割れてしまうものもありますので、最終的に保存できるのは半分以下になっちゃうことが多いです。
なお、加熱した直後は殻が柔らかくなっているので、穴をあけるのはこの時がチャンス。
後からでも穴は開けられますが、加熱直後は楊枝でも、ぷすっと開けられます。そのまま乾燥できるし、後で色をつけたり、ニスを塗ったりするのも便利です。
それから殻斗(帽子・袴)は下処理途中に取れてしまうものがほとんどですが、後からボンドでつければ問題なし、
ですから、茹でたり蒸したりするときは、種別に行うと便利だったりします。
けっこう手間がかかりますが、こうして下処理をしたどんぐりたちは、かなり長い時間保存可能です。
これは日本一大きなオキナワウラジロガシ
十分乾かしたとんぐりたちは、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れておきます。
上の写真はコレクション用。クラフト用はタッパーやジップロックに。こちらも乾燥剤を入れておくと安心。
乾燥剤はホームセンターとかで買えるんでしょうかね?わたしは通販で買ってます↓
いよいよどんぐりシーズンです。ビニル袋片手に公園散策はいかがですか?
なお、場所によっては勝手に拾えないこともありますので、その点は自己責任でお願いします。
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