YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

モズのはやにえ

2025-01-14 19:29:00 | 野鳥
相模川の河川敷、「馬入水辺の楽校」周辺で、モズのはやにえ(早贄・速贄)を見てきました。久しぶり〜。

モズはスズメよりも少し大きな鳥で、枝に止まったときの縦長のシルエットや。尾羽をぐるぐると回す姿が印象的です。求愛期には他の鳥の声を真似るように、いく通りもの囀りを聞かせてくれるので百舌鳥(モズ)と言うんだとか。



この写真ではわかりませんね。
遠すぎるし、ピントも合っていない(^^;;    

ちょうど「"描く"観察会」で描いたスケッチがありますので…。恥ずかしながら…


アプリで加工しても隠しきれない小学生感(T ^ T)

もう少し尾が長くスリムな印象かと思いますが、目の横に黒い線が入っている(メスは全体的にうすい茶色)ことや全体の雰囲気は分かっていただけるかと…。

ちなみに、この後枝に刺さったトカゲやカメムシなど、かなりリアルな写真が登場しますので、苦手な方はこの辺りでお引き返しください。

さてさて、それでは、「はやにえ」のお話。
モズには不思議な習性があるのですが、それは秋になると餌を貯食するということ。この貯食行動はモズに限ったことではなく、ヤマガラがエゴノキの実を蓄えたり、カラスやカケスがどんぐりを蓄えたりもします。

しかし、モズの唯一無二なところは、その貯食方法。ぐさっと枝に刺すのです。

ひ〜っ!!



比較的新しいモズの「はやにえ」の生々しさ↑

まさに生贄がはりつけにされたかのような強烈なインパクト!!!

そうかと思うと、こんなに大きなカナヘビも見事に串刺しに!!!


ミミズもありました!!



他にもカエルやバッタ類なんかが定番。

なぜこんなことをするのかというと、「餌の少ない冬の栄養源にする」、繁殖期の囀りに膨大なエネルギーを使う「オスの栄養源にする」などの調査結果が報告されているようです。

もともと、脚のつくりの関係で、獲物を押さえながら食べることが苦手なモズ。餌の小動物を捕まえては枝に刺して食べる姿が、日常的に見られるようです(わたしは見たことないですが…)。



いずれにしても、野山でこんな光景を目にしたら、誰もが不吉な何かを想像してしまうんじゃないかと…。

と言いながら、興味津々で撮影している私…。

モズが「はやにえ」を作るのは秋から11月にかけてが多いそうですが、餌を見つければ、こうやって冬でも枝に刺すのですね。

探せば結構ありそうなものですが、結局自分では見つけられず…。観察会に参加されていた皆様に教えていただいた次第です。



この広大な河川敷で見つけ出すのは、やはり簡単ではないですね。残念_| ̄|○




今日も1日お疲れ様でした!!


ーーーーーーーーーーーーーー
ホームページ
Instagram
ーーーーーーーーーーーーーーー





ハシビロガモのぐるぐる戦法

2022-04-10 06:00:00 | 野鳥



七十二候は「鴻雁北(がんきたへかえる)」。桜の花の下、気持ちよさそうに泳ぐ三ツ池公園のカモたちもそろそろ帰り支度を始める頃。子育てをするため、シベリアの広大な平原で目指して、3000km以上の距離を旅するのです。

そんな冬鳥たちの中で本日はハシビロガモのユニークな生態を紹介します。


ハシビロガモ(カモ科マガモ属)
冬鳥

嘴の先が広いから端広(はしびろ)。
わかりやすい命名。頭の色はマガモと同じ緑色。




この広い嘴の内側には櫛形の歯があり、泳ぎながらプランクトンを濾し取って食べています。

こちらの写真をよくご覧ください。



画面中央にハシビロガモのペアがいます。水面に広がる波紋がお分かりになるでしょうか?



ピンボケな写真でわかりにくいかもしれませんが、実はこの2羽、水面をぐるぐると回っているのです。

ぐるぐる回って泳ぐことで、プランクトンを中心に集めるという…
ハシビロガモのぐるぐる戦法!?
なんて頭がいいんだ!!!




いつもぐるぐるしているわけではないのですが、嘴を水に突っ込んで泳いでいる姿もなかなか微笑ましいので、機会があれば観察してみてください。

どちらかというと、富栄養化したあまり綺麗とは言えない水辺が好きなようです。






ーーーーーーーーーーーーーー
ホームページ
Instagram
ーーーーーーーーーーーーーーー







スズメの巣作り

2022-03-24 06:00:00 | 野鳥



春分初候は「雀始巣」。スズメが巣作りを始める頃です。上手に巣作りするものです。毎日すぐ横を通っていても、なかなか気が付きません。雨樋のように細い筒状の場所が好きなようです。




人に対する警戒心はちゃんとあるくせに、天敵などから身を守るためにあえて人のそばに巣をつくるのではないかと考えられています。たいがいは、人の身長より高いところで、近くでありながら、人にきづかれていない場合が多いらしいです。

しかも、雨樋や瓦の下、換気扇カバーの中、煙突やプレハブの鉄骨の隙とか穴など、建造物の一部をちゃっかり利用することも多いのだとか。

直径3cmほどの隙間さえあれば入り込んで営巣することができるそうです。

もちろん自然の中では、木のうろなども利用しますが、ツバメの巣やスズメバチの巣を拝借することもあるようで、たいしたちゃっかり者なのです。



写真は6月初旬。

親鳥が飛んできて、雛に餌を与えているところです。大きな口を開けて、餌をもらっていました。餌をもらったひなは後ろにさがり、次の雛が顔をのぞかせます。

餌がなくなると、親鳥はすぐにまた餌探しへと飛び立っていきます。そして、間髪入れずにもう1羽。どうやら夫婦で餌探しをしているようです。

ひなの数は確認できませんでしたが、図鑑で調べたところ通常は4~8個の卵を産むんだそうです。孵化までに2週間。巣立ちまでに2週間程度かかります。



翌日、もっとよく観察してみようと、フィールドスコープと三脚をかついででかけたのですが、すでに巣立った後で巣はものけの殻でした(泣)

日頃これだけ目にする鳥たちなので、身近に巣があっても何の不思議もありませんが、探してもなかなか見つけられない自分の観察力が残念過ぎます。



ーーーーーーーーーーーーーー
ホームページ
Instagram
ーーーーーーーーーーーーーーー



ツグミの季節もそろそろ終わり

2022-03-19 06:00:00 | 野鳥


11月の初め頃、日本へ渡ってきたツグミ。冬枯れの林床や草地でよく見かけましたが、そろそろシベリアへ帰る時期です。小さな体で長い長い旅路を渡り切る身体能力。冬になったらまた会えるといいね。がんばれ〜!!



ツグミ(ヒタキ科)
分布:中国・台湾・日本・ミャンマー・ロシア
全長:24cm / 冬鳥

ツグミは夏にシベリアで繁殖し、冬になると大群で日本へ渡ってきます。飛来した当初は森林で群れを作っていますが、次第に平地へと移動して分散。草地や農耕地で普通に見られる冬鳥。図鑑には市街地でも見られるってありますが、最近は街の中であまり見かけなくなったなぁ。



雑食性で、地面をホッピングで移動しては地面にいる虫を探している姿をよく見かけます。木の枝にとまって木の実を食べていることもあります。

ちょっと胸を張っているように見えるので、わたしは「いばりんぼ」なんて呼んでいるのですが、「ツグミ」の語源は、日本ではさえずらないために「口をつぐんでいる」という風に考えられていたという説があります。地鳴きはするんですけどね。もちろん繁殖地では囀ります。



なかなかの美声の持ち主らしいので、これからの恋の季節、美しい歌声を披露するんだろうなぁ。

ツグミの寿命は10年ほどと言われていますが、毎年2000〜4000kmもの距離を往復する生活って想像もつきません。

そして、渡り鳥と留鳥の比率は本州で6:4、北海道や沖縄などでは8:2。実は日本にいる鳥の半数以上(大部分)は、こうした生活を送っているのです。鳥ってすごい生き物です。




ーーーーーーーーーーーーーー
ホームページ
Instagram
ーーーーーーーーーーーーーーー



たまにはバードウォッチング?

2021-02-16 07:00:00 | 野鳥




三ツ池公園にはこの冬もたくさんのキンクロハジロたちがやってきました。

なぜかほとんどがバンダのような白黒模様のオス。



メスは全体に黒いです(左下)。

この場所で見られたのはほかにオオバンだけでしたが、他の場所にはホシハジロやハシビロガモがいました。

桜やチューリップが咲く頃までは、まだ目を楽しませてくれるのかな?

去年はミコアイサが入ってちょっと話題になった三ツ池公園。今年は特にレアな子は来ていない様子。



夕刻、別の場所でアオサキを発見。
そういえば最近、双眼鏡で見てないなぁ…。

次の週末は久しぶりに双眼鏡を持って観察に行ってみようかな。たまには使わないと…。なんちゃってバードウォッチャーにしてもやる気なさ過ぎ…(^^;;

ちなみに三ツ池公園は「かながわの探鳥地50選」に選ばれています。木々が葉を落としている間は特におすすめです。






大人気のアマビエ様
出典は、京都大学附属図書館所蔵「肥後国海中の怪」

こちらもよろしくお願いします↓
にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へ
にほんブログ村


★★★★★★★★★★★★★★★★★

季節の話題がギュッと詰まったホームページを新設しました→横浜歳時記七十二候

日々の自然情報をインスタでアップしていますynwc_photos

★★★★★★★★★★★★★★★★"