YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

ハシビロガモのぐるぐる戦法

2022-04-10 06:00:00 | 野鳥



七十二候は「鴻雁北(がんきたへかえる)」。桜の花の下、気持ちよさそうに泳ぐ三ツ池公園のカモたちもそろそろ帰り支度を始める頃。子育てをするため、シベリアの広大な平原で目指して、3000km以上の距離を旅するのです。

そんな冬鳥たちの中で本日はハシビロガモのユニークな生態を紹介します。


ハシビロガモ(カモ科マガモ属)
冬鳥

嘴の先が広いから端広(はしびろ)。
わかりやすい命名。頭の色はマガモと同じ緑色。




この広い嘴の内側には櫛形の歯があり、泳ぎながらプランクトンを濾し取って食べています。

こちらの写真をよくご覧ください。



画面中央にハシビロガモのペアがいます。水面に広がる波紋がお分かりになるでしょうか?



ピンボケな写真でわかりにくいかもしれませんが、実はこの2羽、水面をぐるぐると回っているのです。

ぐるぐる回って泳ぐことで、プランクトンを中心に集めるという…
ハシビロガモのぐるぐる戦法!?
なんて頭がいいんだ!!!




いつもぐるぐるしているわけではないのですが、嘴を水に突っ込んで泳いでいる姿もなかなか微笑ましいので、機会があれば観察してみてください。

どちらかというと、富栄養化したあまり綺麗とは言えない水辺が好きなようです。






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スズメの巣作り

2022-03-24 06:00:00 | 野鳥



春分初候は「雀始巣」。スズメが巣作りを始める頃です。上手に巣作りするものです。毎日すぐ横を通っていても、なかなか気が付きません。雨樋のように細い筒状の場所が好きなようです。




人に対する警戒心はちゃんとあるくせに、天敵などから身を守るためにあえて人のそばに巣をつくるのではないかと考えられています。たいがいは、人の身長より高いところで、近くでありながら、人にきづかれていない場合が多いらしいです。

しかも、雨樋や瓦の下、換気扇カバーの中、煙突やプレハブの鉄骨の隙とか穴など、建造物の一部をちゃっかり利用することも多いのだとか。

直径3cmほどの隙間さえあれば入り込んで営巣することができるそうです。

もちろん自然の中では、木のうろなども利用しますが、ツバメの巣やスズメバチの巣を拝借することもあるようで、たいしたちゃっかり者なのです。



写真は6月初旬。

親鳥が飛んできて、雛に餌を与えているところです。大きな口を開けて、餌をもらっていました。餌をもらったひなは後ろにさがり、次の雛が顔をのぞかせます。

餌がなくなると、親鳥はすぐにまた餌探しへと飛び立っていきます。そして、間髪入れずにもう1羽。どうやら夫婦で餌探しをしているようです。

ひなの数は確認できませんでしたが、図鑑で調べたところ通常は4~8個の卵を産むんだそうです。孵化までに2週間。巣立ちまでに2週間程度かかります。



翌日、もっとよく観察してみようと、フィールドスコープと三脚をかついででかけたのですが、すでに巣立った後で巣はものけの殻でした(泣)

日頃これだけ目にする鳥たちなので、身近に巣があっても何の不思議もありませんが、探してもなかなか見つけられない自分の観察力が残念過ぎます。



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ツグミの季節もそろそろ終わり

2022-03-19 06:00:00 | 野鳥


11月の初め頃、日本へ渡ってきたツグミ。冬枯れの林床や草地でよく見かけましたが、そろそろシベリアへ帰る時期です。小さな体で長い長い旅路を渡り切る身体能力。冬になったらまた会えるといいね。がんばれ〜!!



ツグミ(ヒタキ科)
分布:中国・台湾・日本・ミャンマー・ロシア
全長:24cm / 冬鳥

ツグミは夏にシベリアで繁殖し、冬になると大群で日本へ渡ってきます。飛来した当初は森林で群れを作っていますが、次第に平地へと移動して分散。草地や農耕地で普通に見られる冬鳥。図鑑には市街地でも見られるってありますが、最近は街の中であまり見かけなくなったなぁ。



雑食性で、地面をホッピングで移動しては地面にいる虫を探している姿をよく見かけます。木の枝にとまって木の実を食べていることもあります。

ちょっと胸を張っているように見えるので、わたしは「いばりんぼ」なんて呼んでいるのですが、「ツグミ」の語源は、日本ではさえずらないために「口をつぐんでいる」という風に考えられていたという説があります。地鳴きはするんですけどね。もちろん繁殖地では囀ります。



なかなかの美声の持ち主らしいので、これからの恋の季節、美しい歌声を披露するんだろうなぁ。

ツグミの寿命は10年ほどと言われていますが、毎年2000〜4000kmもの距離を往復する生活って想像もつきません。

そして、渡り鳥と留鳥の比率は本州で6:4、北海道や沖縄などでは8:2。実は日本にいる鳥の半数以上(大部分)は、こうした生活を送っているのです。鳥ってすごい生き物です。




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たまにはバードウォッチング?

2021-02-16 07:00:00 | 野鳥




三ツ池公園にはこの冬もたくさんのキンクロハジロたちがやってきました。

なぜかほとんどがバンダのような白黒模様のオス。



メスは全体に黒いです(左下)。

この場所で見られたのはほかにオオバンだけでしたが、他の場所にはホシハジロやハシビロガモがいました。

桜やチューリップが咲く頃までは、まだ目を楽しませてくれるのかな?

去年はミコアイサが入ってちょっと話題になった三ツ池公園。今年は特にレアな子は来ていない様子。



夕刻、別の場所でアオサキを発見。
そういえば最近、双眼鏡で見てないなぁ…。

次の週末は久しぶりに双眼鏡を持って観察に行ってみようかな。たまには使わないと…。なんちゃってバードウォッチャーにしてもやる気なさ過ぎ…(^^;;

ちなみに三ツ池公園は「かながわの探鳥地50選」に選ばれています。木々が葉を落としている間は特におすすめです。






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自炊の話*最近見た鳥

2021-01-24 07:03:00 | 野鳥



今朝は雪を期待して早起きしてみましたが、残念ながら窓の外はいつも通りの景色でした。

寒い朝です。 

ステイホームが増えた1年。
今更ながら身に付いた自炊の習慣。



昨年の弁当ブームに続き、現在は仕事の延長で卵料理とジャガイモ料理にハマっています。55人のお客様が書いた40種類くらいのレシピに挑戦中。

いつもは自分流にしか作らないスクランブルエッグ。材料を変えたり、手順が違ったりすることによって、まったく別物になるという発見。





野菜から炒めるか、卵から炒めるかで別物です。

半世紀生きてきて今更こんなことを発見しているってのも恥ずかしい話なんですが、卵焼きの味付けやトッピングもいろいろあるもので奥が深い…。

年末からチャレンジして、今24のレシピが終了。折り返し地点は過ぎましたが、さすがにちょっと飽きてきました(^^;;

さて、今朝は生き物の話がまったくないので最近見た野鳥の話でも…。
高性能なスマホのカメラでも、ぶれぶれな写真ですがお許しを(^^;;



職場近くの神社でキセキレイに遭遇。
鮮やかな黄色が目立つ鳥です。
夏は渓流沿いで見かけることの多い鳥。
冬になってこの辺りに住みついているのでしょうか…。

こちらはオナガ。



所用の途中に立ち寄ったカフェ、オープンテラスの庭先で鳴いていました。優雅な姿とは違いジェージェーと濁った鳴き声はちょっと耳障りかも…(^^;



とはいえ、野鳥を眺めながらのティータイムなんて、なかなかいいですよね。寒い中で飲むスパイスの効いた甘いチャイ。贅沢な一人時間。家の近くにもこんなカフェがあればいいのになぁ…。







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