七十二候は「鴻雁北(がんきたへかえる)」。桜の花の下、気持ちよさそうに泳ぐ三ツ池公園のカモたちもそろそろ帰り支度を始める頃。子育てをするため、シベリアの広大な平原で目指して、3000km以上の距離を旅するのです。
そんな冬鳥たちの中で本日はハシビロガモのユニークな生態を紹介します。
ハシビロガモ(カモ科マガモ属)
冬鳥
嘴の先が広いから端広(はしびろ)。
わかりやすい命名。頭の色はマガモと同じ緑色。
この広い嘴の内側には櫛形の歯があり、泳ぎながらプランクトンを濾し取って食べています。
こちらの写真をよくご覧ください。
画面中央にハシビロガモのペアがいます。水面に広がる波紋がお分かりになるでしょうか?
ピンボケな写真でわかりにくいかもしれませんが、実はこの2羽、水面をぐるぐると回っているのです。
ぐるぐる回って泳ぐことで、プランクトンを中心に集めるという…
ハシビロガモのぐるぐる戦法!?
なんて頭がいいんだ!!!
いつもぐるぐるしているわけではないのですが、嘴を水に突っ込んで泳いでいる姿もなかなか微笑ましいので、機会があれば観察してみてください。
どちらかというと、富栄養化したあまり綺麗とは言えない水辺が好きなようです。