冬至は二十四節気の第二十ニ。太陽黄経が270度のときで12月22日から1月4日頃。
冬至は1年でいちばん昼が短くなる日!!
写真は南米チチカカ湖にあるシェスタニ遺跡。チュルパと呼ばれる石塔(お墓)です
1年でいちばん昼が短いということは、冬至からあとはどんどん昼が長くなっていくということ。インカ文明では「冬至」復活の日とみていたようです。太陽の力が「いちばん弱まる日」としてマイナス思考で捉えるのではなく、今がどん底で「これからどんどんパワーが満ちてくる」と考えるプラス思考。大切!!
ちなみに、冬至の日の出・日の入りは「再生の日の出・日の入り」とも考えられ、礼拝する習慣もあるそうです。
冬至の日は1年でいちばん日照時間が短くなる日なわけですが、なんと夏至と比べると、4時間40分も短いんだそうです。さらに驚くのは根室あたりだと6時間半も違うとか。同じ国内でもこんなに差があることにびっくりです。
ちなみに、冬至といえば柚子湯。体を温め、風邪をひかない体を作ってくれるそうです。
そして冬至の食べ物といえば「カボチャ」と「ん」のつくもの。
カボチャは冬まで保存可能な夏野菜。夏に溜め込んだパワーを分けてもらうという発想です。「ん」のつく食べ物については、「運がつくから」とか、いろはの最後の文字であることから「また初めに戻るという意味がある」とか、諸説あるようです。柚子湯にしても、食べ物にしても、いずれも、健康を願う気持ちが込められています。年の瀬の寒い時期、体を労り、健康に過ごしたいという気持ちは、いつの時代も同じですね。
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〜二十四節気・七十二候とは〜
旧暦(太陰太陽暦)が使われていた時代、季節のずれを調整するために作られたのが二十四節気。地球の周期をもとに、夏至と冬至、春分と秋分を設け、さらにその間を分けて1年を24等分して、季節の特徴を表した言葉を当てています。しかし、梅雨や台風などがない中国で作られたものがそのまま使われているため、日本の季節とは多少ずれるところもあります。
七十二候は二十四節気をさらに3等分ずつして、季節の特徴を当てはめたものです。日本独自に作り直された経緯があり、より、日本の季節にあったものとなっています。