第7話は、前回ウルザードファイヤーとの激闘に敗れて以来ずっと眠ったままのマジレッド=魁(橋本 淳)を、彼が見てる夢の中へ兄のマジイエロー=翼(松本寛也)が入り込み、精神世界でまだ闘ってる魁を連れ戻すという『トータル・リコール』チックなお話。
普段あまり仲が良くない兄弟の不器用な愛と、二人の苦境を救いに駆けつける亡くなったマジマザー=深雪(渡辺 梓)の魂、その母性愛に泣かされます。
そして第8話は再びユルめのコメディータッチで、映画ヒロインのオーディションを受けるマジピンク=芳香(別府あゆみ)に付き添いを頼まれたマジブルー=麗(甲斐麻美)が、監督に見初められて自分が映画に出演することになり、つい浮かれて戦闘中にミスを連発しちゃう。
それで落ち込む生真面目な麗に、姉の芳香は「自分の気持ちに正直になりなさい」と、自分が出演したかったことも忘れてハッパをかけ、麗を映画撮影の現場へ連れていく。
そこで敵怪人出現の知らせが入り、芳香だけが出動するんだけど、麗はちっとも撮影に身が入らない。そこで気づくワケです。自分が本当にやりたいことは、みんなと一緒に闘うことなんだと。
そんなワケで自分の気持ちに正直になった麗は、以前よりも強くなり明るくもなって、皆を驚かせるのでした。
奔放な姉と生真面目な妹を対比させつつ固い絆も描き、姉妹タッグによる前代未聞の「ダンス攻撃」で敵を倒す茶目っ気も楽しい、実にチャーミングなエピソード。
そのダンス攻撃のBGMに使われたのがエンディング主題歌の『呪文降臨/マジカル・フォース』で、トリッキーな歌詞とキャッチーなメロディーが一度聴くと忘れられない、私が戦隊シリーズで一番好きかも知れないナイスな楽曲。ゆえにマジファミリー5人が歌い踊るミュージカル風エンディング・タイトルバックも大好きです。
いやあ、良いです。楽しくて癒されます。ハリケンジャー、デカレンジャー、マジレンジャー辺りのシリーズは皆さんにも是非オススメしたいです。童心に帰れるとかじゃなく、純粋に作品として良く出来てますから。