ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「あの頃、テレビは博打だった」

2023-03-17 11:11:02 | 日記

前回、昭和のお色気アクションドラマ『ミラクルガール』をレビューしたところ、キアヌさんからこんなコメントを頂きました。

「セクシーシーンが皆無で、ビデオもない時代、時間を返してくれと何度も心の中で叫んだことを思い出しましたw」

そのお気持ちが痛いほどよく解るしw、だからこそテレビがあの頃「娯楽の王様」でいられたんだって、あらためて思いました。

早送りも出来なきゃ、再放送があるまで観直すことも不可能だったあの時代。テレビに費やす時間と集中力、そして裏切られた時のダメージが現在とはまるで違ってました。



ある意味、ギャンブルですよね。各局の番組が並ぶ中から1つに絞らなきゃいけないのは、まさに賭け。だから余計に面白く感じたのかも?

わざわざ劇場まで足を運び、高い料金を払って観た映画が、家のテレビで鑑賞するより面白く感じるのと同じで、リスクを払って観る以上は「面白くあって欲しい」っていう深層心理が働く。

だから、その期待を上回る面白さだった時の快感は、あらゆる番組をいつでも繰り返し観られる現在のテレビ鑑賞とは比較にならないほど。



ましてやパンチラとか、おっぱいポロリが見られた日にゃあ! ホントに見られたんだから当時は!

それすら最初から100%有り得ないって分かってる現在のテレビに、ギャンブル性は一切ありません。お金を賭けずにやる麻雀やポーカーと同じで(やらないけど)、そりゃつまんなくなったって言われるのも当然です。

唯一、どう転ぶか判んないのはスポーツ中継ぐらい? それすら他のメディアならCM無しで観られるんだから、テレビは「オワコン」って言われても仕方がない。



何もかもが予定調和。だからこそドラマが「ミスリード」と「どんでん返し」で溢れ返っちゃうのかも? それすらとっくに飽和状態だけど。

クオリティーだけで比べれば断然、現在のドラマの方が圧倒的に高いけど、なのに私が古いドラマばっか好んで観るのは、予定調和じゃない何かに出逢ったときの快感が忘れられないから。まさにギャンブルであり、麻薬です。


 

コメント (3)
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