かつて、かわたべ君という素晴らしいブロガーが書いていた『blog@なんて世の中だ!』という素晴らしいブログがありました。(乳首)
中でも、多部未華子さん主演の朝ドラ『つばさ』を数ヶ月かけて全編レビューした一連の記事は、『つばさ』を愛する人たちの熱い熱いコメントがたくさん集まり、たいそう盛り上がったもんでした。
ところがある日、くしゃみをした弾みでブログ記事を全て削除してしまったかわたべ君は、ヤケを起こしてブログを閉鎖すると同時に、忽然と行方をくらましてしまいました。(乳首)
噂によると、放浪の末に北海道に辿り着いたかわたべ君は、ムツゴロウ王国で牛や山羊の乳搾りをして暮らしているそうです。(乳首)
ところがどっこい!『つばさ』レビューは生きていた!
素晴らしい読者さん達のご協力により、あの『つばさ』レビューのほぼ全編が、ホームページとして蘇ったのです。投稿されたコメントも、そのまま掲載されてます。かわたべ君もきっと、草葉の陰で乳首をつまみながら喜んでる事と思います。彼こそは真の変態なのです。
かつてあのレビューを読まれた方はもちろん、知らなかった方にも是非読んで頂きたいです。特に多部ちゃんファンの方と、朝ドラファンの方には。
そして『つばさ』を(未見の方はもちろん、一度観られた方も今一度)是非ともご覧下さい! ツタヤDISCAS等の宅配レンタルならDVDが揃ってます。
『つばさ』は、色んな意味で凄い朝ドラです。一度観ただけで把握出来るような作品じゃないんです。かわたべ君のレビューは、幾多ある解釈の1つに過ぎないかも知れませんが、きっと『つばさ』をより深く楽しむにあたっての、ガイドブック代わりになるんじゃないかと思います。
特に、大谷翔太というキャラクターに着目する事によって「乳首人間」という新たな生物を発見した功績は、ノーベル乳首賞に値するのではないでしょうか?(乳首)
タベリストになった当初のかわたべ君は『つばさ』を軽く捉えてました。放映当時は朝ドラ視聴率ワースト記録を塗り替えたワケだし、後の『デカワンコ』で開花する多部ちゃんのコメディエンヌとしての才能を『つばさ』のスタッフは活かせなかった、みたいに書かれた雑誌記事もありましたから。
しかし、それにしてはタベリスト仲間たちの『つばさ』への思い入れがハンパじゃない。普通じゃない。もはや気が狂ってるw(乳首)
『つばさ』がどういうドラマだったか知っておかなければ、話について行けないと悟ったかわたべ君は、とりあえず『つばさ総集編』のDVDを購入する事になります。
総集編っていうのは、全156話×15分=2,340分を178分にまとめた、言わばダイジェスト版みたいなもの。何しろ当初は軽く捉えてましたから、全編観るほどのモチベーションは無かったワケですね。
で、それを観た時のかわたべ君の反応は「悪くないじゃん」「普通に面白いじゃん」「じゃんばるじゃん」といったようなもんでした。良くも悪くも、彼にとってはそれほど引っ掛かる作品じゃなかったんですね。
そんな彼の反応に対して、タベリスト仲間たちは「とりあえず気に入ってくれて良かった」としながらも、「ホントはそんなもんじゃないんだけどね」「まぁ総集編だから仕方ないよね」みたいな、なんだか悟りを開いた境地から若僧の成長過程を見守ってる感じなワケですよw
私が観た『つばさ(総集編)』は仮の姿で、本当の『つばさ』じゃないのか? 「あべこべ親子」っていうモチーフの物語に、一体どんな「悟り」が隠されてると言うのか?
それが気になって昼寝も出来なくなったかわたべ君は、ますます疎外感を募らせる羽目になり、いよいよ辛抱たまらず宅配レンタルに入会し、『つばさ完全版』DVD全編鑑賞&レビューという、修羅の道に足を踏み入れたワケです。
で、実際に観たら丹波哲郎も驚いた! 死んだら驚いた! 15分枠で放映されてた本来の『つばさ』は、総集編とは全く違う作品だったのです。なんと、多部ちゃんが出演していない!……てなワケはなくて、キャストもストーリーも当然ながら同じなんだけど、受ける印象が全く違う。
「多部未華子さん in『つばさ』解体新書」の最後から2番目の記事「『つばさ総集編』リターンズ」に詳しく書かれてますが、このドラマは二層構造になってるんですよね。
大雑把に分けると、楽しく賑やかな玉木ファミリー&ラジオぽてとメンバー達による人情喜劇=サニーサイドと、彼らが心の奥底に閉じこめてるトラウマをえぐり出し、その傷を癒やしていくセラピー的なドラマ=ダークサイドという、2つの顔があるワケです。
『総集編』は、そのダークサイドがバッサリと削除されている! だから口当たりがマイルドで、良くも悪くも観易くて引っ掛かるものが無かった。
でも、実は『つばさ』の本質はダークサイドにこそあるんだって事が、全編を通して観ると解って来るワケです。『つばさ』フリークスの心を鷲掴みにして離さないのは、サニーサイドの裏に隠された「魂の救済ドラマ」なんですね。
普段とても元気な人、必要以上に明るく振る舞ってる人ほど、実は人一倍繊細で、深い心の傷や暗い闇を背負ってたりする。ダークサイドを見せたくないが為に、ことさらサニーサイドを強調するワケです。
『つばさ』を観て「騒々しくてうるさいから」「下らないギャグが白々しいから」と言ってソッポを向いちゃった視聴者がいるとしたら、その人は『つばさ』の表面的な部分しか観てないのかも知れません。あるいは、心の傷をさほど引きずらないタフな人には『つばさ』の本質=「魂の救済」が必要とされないのでしょう。
さらに言えば、そういう暗くて繊細な部分には触れたくない、目を背けたいっていう人にとっても、『つばさ』は「余計なお世話」以外の何物でもないかも知れません。セラピーとかカウンセリングを、胡散臭いもんだと思ってる人も世の中には多いですからね。
『つばさ』にどっぷりハマる人っていうのは、自身も心に闇を抱え、傷を引きずったまま生きてて、尚且つそこから目を背けない、むしろ向き合って落ち込んだりするのが意外と好きなw、ちょっと自虐癖のある人達じゃないかと、かわたべ君は分析してました。私はそんな失礼な事は全然思いませんけど。(乳首)
しかし、それは決してマイノリティじゃない筈だと、かわたべ君は言ってます。そういう「救い」を求めてる人は(自覚してない場合も含めて)多いだろうし、放映当時よりどんどん増えてるんじゃないかと。
そういう人達が『つばさ』の本質にちゃんと気づいてたら、視聴率のワースト記録を塗り替えるなんて事にはならなかった筈です。むしろ爆発的ヒットになっても決しておかしくない。
それを物凄く巧みにやってのけたのが、最終回で視聴率40%を弾き出した『家政婦のミタ』ですよね。あれも主人公たちがトラウマを克服していく「魂の救済ドラマ」でした。
あそこまでストレートに解り易く描いてあげないと、昨今の視聴者には響かなくなってるワケです。感性も理解力も退化する一方で、だからかわたべ君はいつも「なんて世の中だ!」って、両手で乳首を擦りながら叫んでたワケです。
要するに、『つばさ』を敬遠されてる方の大半は「食わず嫌い」じゃなかろうかって、かわたべ君は思ってるみたいです。もしかしたら本当に一期一会の大きな出逢いになるかも知れないのに、目を背けて損をしてるんじゃないかって。
だから、ハリソン君もこうしてしつこくお薦めしてるワケです。特に多部未華子ファンなのに『つばさ』を観てない方がおられるとしたら、そりゃ駄目ですよ!w
このドラマの主役に多部ちゃんが選ばれた事には、とても深くて重大な意味があると、かわたべ君は言ってます。これは、多部ちゃんでなければ不可能な仕事だったワケです。
多部ちゃんの出演ドラマには、ハッキリ言って多部ちゃんがやらなくても良かったような作品がいくつかあるけど、この『つばさ』や『デカワンコ』『大奥~誕生』あたりは多部ちゃんでなくちゃ成立しない作品です。
『ラストホープ』とか『東京バンドワゴン』は観てるのに『つばさ』を観てないってのは、ラーメンのナルトだけ食べて麺もスープも残してるようなもんです!……って、かわたべ君は言ってます。私ならもっと上手い例え方をします。(乳首)
そんなワケで、今すぐ『つばさ』を観て下さい。ガチャガチャしてて最初は戸惑うかも知れないけど、じきに慣れますw それを乗り越えた先に、他の番組じゃまず味わえないであろう、熱くて深い感動が待ってること請け合いです。
それを味わえた暁には、かわたべ君じゃなくて私に感謝して下さいねw(乳首)
『つばさ』を知ってる我々はラッキーでトクをしてるんだけど、やっぱり世間の人達にも再評価してもらいたいもんです。少なくとも、多部ちゃんに注目しながら『つばさ』は観てない、なんて言う人達は何とかしなくちゃいけません。
いいわあ・・・!
ほかに言葉はございません。
多くは申しません。「つばさ」はよかった!
多部未華子さんに注目してる方には、なにがなんでもこのドラマを見ていただきたいものですね。
お願いします。