2015年の夏シーズンにテレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠で全8話が放映された、テレ朝&東映の制作によるミステリードラマ。
同枠の名物シリーズ『京都迷宮案内』の橋爪 功さんと、『京都地検の女』の名取裕子さんという、二大看板スターが競演するテレ朝・京都ミステリー版『バットマンvsスーパーマン』。
既に、両シリーズでお互いがゲスト出演するクロスオーバー企画が実現しており、いよいよ満を持しての合体レギュラー番組って事だけど、それほど話題にならなかったですねw
橋爪功さん扮する東雲尋八は既に定年退職しながら、団塊の世代が一斉に退職し、捜査技術の継承が急務と考える京都府警により「嘱託刑事」として呼び戻された、男ヤモメの元・鬼刑事。
一方の名取裕子さん扮する夏木朝子警部は、実験的に起用された捜査一課の新任班長。交番勤務から特殊部隊まで、ありとあらゆる部署でキャリアを積んだプロ中のプロ。
上からの命令をいっさい聞かず、一人で気ままに動く東雲と、そんな彼にイライラしながらも的確な陣頭指揮で若手を動かし、彼をフォローする朝子。
両者とも長年のキャリアで培われた洞察力と捜査技術、そして何より幅広い人脈という武器を持ち、若手が束になっても到底敵わない「最強のふたり」ってなワケです。
つまり重ねた年齢=経験こそが何にも換えがたい武器となることをあらためて説いたドラマであり、ターゲットはそれこそ団塊世代以上の年配層って事なんでしょう。
そうしたテーマは現実の世相を如実に反映してるし、また実際にベテラン俳優のお二人がタッグを組むことで、作品のクオリティーがグッと底上げされてるんですよね。ハンパじゃない安心感があります。
脇を固めるメンバーも、夏木班の刑事に和田正人、酒井美紀、捜査一課長に羽場裕一、鑑識課員に田中要次、池田夏希と、地味ながら安定感バツグンです。
私も歳を取りましたからw、斬新な企画や迫力あるアクションを求める一方で、こういう落ち着いた番組も好むようになって来ました。
勿論、だからと言って、凡庸な謎解きのみに終始されちゃ困るんだけど、味のあるキャスト、魅力的なキャラクター、そして明確なメッセージを有した『最強のふたり』は、一見の価値が充分にあると私は思います。
セクシーショットはシェアハウスで東雲の隣室に住む女の子を演じた、柳ゆり菜さんです。
ムーミン