ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

「本阿弥周子 in 大捜査線」―2

2020-11-03 18:00:02 | 刑事ドラマ'80年代








 
本阿弥周子さん扮する都築刑事のビジュアルは、『大捜査線』という番組の変遷を如実に表してたと思います。

堅実かつ控えめで、加納主任(杉 良太郎)を密かにお慕い申し上げてる感じだったロングヘアーの都築刑事が、番組のトーンが明るくなるにつれポニーテール的な髪型になり、第15話でいよいよショート&パーマヘアーとなって、当然ながら服装もよりアクティブになりました。

この辺りから主任をお慕い申し上げる空気が無くなるところを見ると、実は告白したんだけどきっぱり断られ、気持ちを切り替えるため髪をバッサリ切っちゃった、みたいな裏ストーリーも考えられなくないけど、まぁ単純に番組カラーの変化に合わせたイメチェンなんでしょう。

性格も以前よりサバサバとした男前キャラになって、若手の沢木刑事(神田正輝)に対してはもちろん大滝隊長(山内 明)にも遠慮なくツッコミを入れるようになりました。それくらいのキャラ変は現実にもあり得ますよね、特に女性は。

それはいいけど、そしてショートカットも大歓迎だけど、もさもさパーマはちょっとやり過ぎだったかも?w 本阿弥さんにはストレートの方が絶対似合うと思うんだけど、そうすると刑事を演じるには子供っぽく見えると判断されたんでしょうか。

キャラ変は都築刑事のみならず、沢木刑事も随分と明るく雄弁になって、もうすぐ他所で演じるあの刑事に近づいて来ました。あと、良き理解者だったはずの大滝隊長もやたら小言や愚痴が多くなり、そのうち「大門くぅ~ん!」って言いかねない雰囲気ですw

さらに第16話からはコメディーリリーフとなる水野刑事(赤塚真人)も「四機捜」に加わり、ベテランの中林刑事(青木義朗)を含む5人のチームプレーも描かれるようになって、杉良太郎オンステージ的なイメージも払拭されていきます。タイトルバックは相変わらず(OPもEDも)杉サマの一人舞台だけどw

ついでに言えば、第15話あたりから東宝制作の探偵コメディー『俺たちは天使だ!』(神田さんがレギュラー出演されてました) のブリッジ曲が唐突に使われ始めました。これは撮影スタジオ(国際放映)が同じだからですね。

そんなこんなで、作品のカラーやキャラクターが微妙に(時にはガラリと)変化していくのも連続ドラマの面白さ。それも放映期間が長い昭和作品ならではですよね。
 


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