2016年の春シーズン、TBS系列の深夜枠「ドラマイズム」の第1弾として全10話が放映された、毎日放送制作の30分ドラマ。
リチャード・ウー脚本&すぎむらしんいち作画による人気コミックの実写化で、同年秋には劇場版『ディアスポリス/DIRTY YELLOW BOYS』も公開されてます。
東京にいる約15万人の密入国異邦人たちが自治のために立ち上げた、通称「裏都庁」に属する「異邦警察」の署長=久保塚早紀(松田翔太)の活躍が描かれます。署長と言っても署員は久保塚1人だけでw、拳銃も手錠も使わないので実質は探偵ドラマ。
久保塚の相棒……というよりパシリの鈴木(浜野謙太)、裏都庁助役の阿(柳沢慎吾)、裏都知事のコテツ(康芳夫)、そのボディーガードとなる元テロリストのイサーム(マリー)などワケありの協力者たちがいて、事務所のビルに多数の金髪美女が住んでたりペントハウスみたいな屋上があったりと、翔太くんのお父上=松田優作さんやそのライバル=萩原健一さんが主演された伝説の昭和ドラマ『探偵物語』『傷だらけの天使』にオマージュを捧げたであろう世界観になってます。
登場するのが異邦人ばかりで様々な言語が飛び交う、そのごった煮感覚はSF映画『ブレードランナー』をも彷彿させ、ナイトシーンが多い点から観ても創り手はリドリー・スコット的な画作りも意識されたんだろうと思います。
そんな独特な世界観に加え、ストーリーもありきたりな殺人事件の犯人当てゲームとは違い、密入国者すなわち戸籍を持たない人たちを狙った詐欺や人身売買組織とのハードな闘いが描かれ、ユニークだしなかなかスリリング。目を見張るようなアクションは無いけど決して退屈はしません。
アクションより笑いを優先した創り方も『探偵物語』や『傷だらけの天使』を彷彿させ、格好悪さをカッコよく見せた優作さんやショーケンさんたちの偉業に、次世代の松田翔太くんが果敢にチャレンジされてます。
そういうトボケた味わいに関してはお兄ちゃん=松田龍平くんの方が上手い気はするけど、同じ優作さんのDNAを感じさせる瞬間が翔太くんにもあり、観てるとちょっと感慨深いです。
セクシーショットは第1話&第2話で人身売買組織の殺し屋を演じた、福島リラさん。本職はファッションモデルだけど『ウルヴァリン:SAMURAI』や『ゴースト・イン・ザ・シェル』等ハリウッド映画でも活躍される、唯一無二の個性をお持ちの女優さんです。
ありがとうございます!
もうコンテンツが多すぎてなにを見て良いかわからないので、詳細解説、毎度毎度本当に感謝します!
これは見ないとですね!