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2010年の夏シーズン、TBS系列の金曜夜10時「金曜ドラマ」枠で全11話が放映された、宮藤官九郎 脚本によるコメディータッチの刑事ドラマ。
いや、これはコメディータッチの刑事ドラマと言うより、刑事ドラマタッチのラブコメ番組と言った方がしっくり来ます。私としてはこれを刑事ドラマと認めるワケにはいきませんw
実際、本放映時に(ゲストの蒼井優さん目当てで)第2話だけ観て私は激怒しw、それ以来クドカン作品を素直には評価出来なくなり、なにか悪いことが起きると全てクドカンさんのせいにする習慣が身につきました。そうすれば何事も不思議と丸く収まるんですよねw
ところが! 今回の記事を書くにあたって最初の2話を観直してみたら、困ったことに面白かったですw
それは当時の私がクドカン流の笑いを理解しきれてなかったからかも知れないし、以後のクドカン作品がどれも『うぬぼれ刑事』より面白くないからかも知れません。
いや、クドカン作品はいつも最初の2話あたりまでは「面白いやん」って思いながら観るんですよね。だけど大抵3話目ぐらいで私は飽きてしまう。ギャグが笑えるだけじゃ興味が続かないワケです。だから『うぬぼれ刑事』も、続けて観ていけばまた激怒する可能性は充分にあります。
あるいは単純に、すっかり謎解きゲーム一色になってしまった昨今の刑事物がつまらな過ぎて、そうじゃない『うぬぼれ刑事』が良く見えるだけかも? いずれにせよ、クドカンさんが自ら演出を手掛けられた最初の2話は(今回は)楽しめました。
いわゆる「恋愛体質」で、ひたすらカノジョを作ることしか考えてない警視庁世田谷通り警察署の「うぬぼれ」刑事に長瀬智也、彼を支援する「うぬぼれ4」のメンバーに坂東三津五郎、生田斗真、要 潤、矢作 兼、バーのママ=玲子に森下愛子、本庁捜査一課の凄腕刑事=冴木に荒川良々、その妻で「うぬぼれ」の元カノ=里恵に中島美嘉、世田谷通り署の刑事にムロツヨシ、小松和重、婦警に伊藤修子、西 慶子、そして「うぬぼれ」の父=葉造に西田敏行、といったレギュラーキャスト陣。
そして加藤あい、蒼井 優、戸田恵梨香、薬師丸ひろ子、小泉今日子、石田ゆり子etc…といった豪華ゲスト女優たちと「うぬぼれ」が、毒にも薬にもならないラブコメを毎回グダグダと演じるワケです。私が激怒したのも無理ありませんw
だけど考えてみれば、これを「刑事ドラマ」だと思って観るから「ふざけんな!」ってなっちゃうワケで、ふざけたラブコメの主人公がたまたま警察に勤めてるだけと最初から割りきって観れば、他のクドカン作品より毒がある分、ギャグに切れ味があって笑えるんですよね。
主人公は憎めないキャラだし、長瀬智也くんのコメディー演技も冴えてるし、脇を固めるキャスト陣も芸達者揃いだし、謎解き要素は意外としっかり練られてるし、見所は充分。
そもそも約束事の多い刑事物ジャンルは、パロディーにしやすい強みがあるんですよね。主人公が「うぬぼれ」っていうアダ名でしか呼ばれなかったり、惚れた女性が必ず真犯人だったりするのは『太陽にほえろ!』はじめ'70年代刑事ドラマをパロってるんだろうし、クドカンさんも我々と同じように刑事ドラマを観て育った世代なんだなと、まぁ共感しなくはありませんw
でも、そこに刑事ドラマへの愛とかリスペクトは感じられないですね。「自分なりの感性を活かして新しい刑事ドラマを創るぞ!」ではなく、「自分なりの感性をアピールするために今回は刑事ドラマをネタにするぞ!」っていうエゴしか見えて来ない。
本来は愛もリスペクトもあったのかも知れないけど、脚本を書く過程の中で「自分」がウケたい、作品そのものより「クドカン面白い!」って言われたいエゴの方が、どんどん前に出て来ちゃうんだろうと思います。
これまで私が観てきたクドカン作品の全てがそうで、だからいくら笑えても好きにはなれないし、必ず3話目ぐらいで飽きちゃうワケです。
パロディーは特に、元ネタへの愛があってナンボ。だから刑事ドラマとしては認められないけど、ちょっと毒の強いラブコメとしては面白い。私にとって『うぬぼれ刑事』はそういう作品です。
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