第2話(脚本=中村 努/監督=櫻井一孝)は原田美枝子さんのゲスト回。
原田さんがM16ライフルを愛用する凄腕のスナイパー(狙撃手)役、しかも黒革のツナギ姿でバイクを乗り回してる予告編を観て、初回とはうって変わってハードアクション編!?かと思ったんだけど、誤解でしたw
舞台は千葉県・九十九里の美しい海岸だし、原田さんが狙うのは自分を捨てた母親だったりするし、結局殺さないで自殺しちゃうし……
年老いた母親を殺すのに、わざわざプロの殺し屋になっちゃう女って、んなヤツはおらんやろ~にも程がありますw
主役の刑事=川谷拓三さんは彼女と交流しつつも、結局何もしないまま終わっちゃうし、相棒である筈の清水健太郎さんに至っては、東京に留まったままストーリーに全く絡んで来ない!
第4話まで観たんだけど、川谷さんが清水さんとコンビで動いたのは初回だけで、第2話以降は他の刑事と組んでるんですよね。『あいつと俺』の「俺」しか活躍してないw
たぶん、脇役専門アクターである川谷さんの主演じゃ売りが弱いってことで、当時人気の清水さんとのダブル主演を謳ったものの、実際には清水さんが多忙でろくにスケジュールが取れなかった……みたいな裏事情があったのかも知れません。それが4話でいったん打ち切り云々のトラブルに繋がったのかも?
それはともかく、この第2話は初回以上に展開が解りづらく、何ともシュールなドラマになってました。
もしかしたら、殺し屋を描いたシナリオと母娘の確執を描いたシナリオが別々にあって、それを無理矢理くっつけた結果なのかも知れません。
で、あとは現場のノリ=行き当たりばったりで撮影していったみたいな、実に『警視―K』的エピソードでしたw
試写を観たテレビ局の上層部やスポンサーから「話が解らん!」「山場が無さ過ぎる!」みたいなクレームが入ったんでしょうか、第3話と第4話はもう少しノーマルな分かりやすい内容に軌道修正されてました。
けれども、あまりに何から何まで分かり易くて、視聴者に想像の余地を与えないドラマばかりになった現在においては、難解であろうと辻褄が合ってなかろうと、もっと自由な発想で創られた本作の方が刺激的で面白いです。
たぶん、勝プロダクションが一番大事にしたのはそこんとこで、だからこそ、型にはまらない芝居をされる川谷拓三さんを主役に選んだ。そんな気がします。
ゲストの原田美枝子さんは当時21歳。15歳でのデビュー映画『恋は緑の風の中』でいきなりボインぼよよ~ん!なヌードを披露。以降、映画のみならずゴールデンタイムの2時間ドラマでも当たり前のようにボインぼよよ~ん!される等、脱ぎっぷりの良さで我々をさんざん悦ばせてくれた素晴らしい女優さん。
連ドラへの単発ゲスト出演は数少なく、本作の他は『太陽にほえろ!』『探偵物語』『警視―K』『警視庁殺人課』と、刑事・探偵ドラマばかりチョイスされてる点でも親しみがあり、現在でも現役バリバリでご活躍されてるのは嬉しい限りです。
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