映画『ターミネーター2』で、多くの犠牲者を出しながらサラ・コナーが守り抜いた息子=未来の人類軍リーダーであるジョンが、ターミネーターを倒して核戦争を回避したすぐ後、海水浴して遊んでるところを新たなターミネーターに殺されてたことが、シリーズ最新作『ニュー・フェイト(原題=DARK FATE)』で明かされ、『2』を偏愛するファンたちを怒らせちゃいました。
『2』のあの激闘は全部ムダかよ!?っていう怒りと、あんなに用心深いサラ・コナーが一緒にいてそりゃ無いやろ!っていう怒り。
けど、新型ウイルスをある程度まで封じ込んで規制を緩めた途端、あっという間に第2波が拡がっちゃった日本の現状を見ると、あのサラ・コナーでも年がら年中は用心してられない、緊張の糸が切れちゃう時もあるんだっていう描写がとてもリアルに思えて来ます。そりゃそうでしょう、マシーンじゃないんだから。
受験の時期に何がしんどかったかって、勉強すること(しなかったけどw)よりも、それ以外のことを我慢し続けなくちゃいけない窮屈さが何よりツラかった。結果がどうあれ「終息」 のラインがハッキリしてるから耐えられたようなもんで、それが全く見えない状況下ではとうてい我慢は続かない。希望を持てと言う方がムチャです。
だからと言って、夜の街で遊び呆ける連中を擁護するつもりは一切ありません。ただ、それが人間なんだから仕方がないって事です。自然災害の多発化=地球温暖化を自分たちが招いてるかも知れないと知りながら生活を変えることは出来ないし、あらゆる国が戦争の準備を着々と進めてるのも、それが人間なんだからどうしょうもない。差別もイジメも永遠に無くなりはしません。
三浦春馬くんは、そういう世の中に絶望したのかも知れません。芸能界なんて、それを更に濃縮したようなヤクザの世界ですから、真面目であればあるほど、純粋であればあるほど耐えられたもんじゃない。
いつだったか『ボクらの時代』というトーク番組でごく親しい仲間たちと本音で話してる春馬くんを見て、この人は相当ストイックな完璧主義者だなと感じたことがあったので、自殺したらしいと聞いてショックは受けたけど、世間が騒ぐほど「一体どうして!?」っていう疑問は持ちませんでした。
逆に、映画『君に届け』で演じた、爽やかが服を着て歩いてるような男=風早くんを地でいってるような俳優さんっていうイメージは間違ってなかったんだと、私は納得してしまいました。そんな人がクスリにも頼らず生きていける世界じゃないんです。
心配なのは、春馬くんとCM含めて4度もカップル役で共演してる多部未華子さんや、NHKのバラエティー番組『世界はほしいモノにあふれてる』で共にMCを務め、姉弟みたいに仲よしだった歌手のJUJUさんがどれほどのショックを受けておられるか……
面識も無い我々がこれだけショックなんだから、それはもう想像を絶するものがあるんじゃないかと思います。彼女たちはこれからも、ヤクザの世界で生きていかなきゃいけないんですよね。
ヤクザと言えば石原プロモーションの正式解散っていうニュースもあったけど、春馬くんの訃報で吹っ飛んじゃいましたね。自殺の報せほど人の心をザワザワさせるものは他に無いかも知れません。
合掌。
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