☆第50話『俺の故郷は東京だ!』
(1973.6.29.OA/脚本=小川 英&中村顕彰/監督=山本迪夫)
夢を抱いて田舎から上京した若いカップル=三郎(頭師佳孝)とアコ(坂口良子)が、東京という街の冷たさに絶望し、故郷へと帰る前夜に殺人事件に巻き込まれ、三郎が容疑者にされちゃう。
故郷への出航時刻までに三郎の無実を晴らすべく、懸命に奔走するアコ。そんな2人の純朴さにほだされ、夜勤明けの眠い目をこすりながら協力するマカロニ(萩原健一)。
東京で生まれ育ったマカロニとしては、東京=自分の故郷の汚名を晴らしたい気持ちもあったかも知れません。そんなマカロニの想いが通じたのか、無実が晴れた三郎とアコは、東京でもう一度やり直す決意をするのでした。
私も夢を追って上京し挫折したクチだけど、東京という街に対して、別に憧れも無ければ恨みもありません。映画館や風俗店が近くて便利だけど、周りに緑が無いのは寂しいなぁ程度の想いです。
ただ、人混みの中を歩くのはホントしんどかった。みんな妙に肩肘張ってるというか、進路を譲らないヤツ、ぶつかっても謝らないヤツばっかりだった印象が残ってます。
生粋の東京っ子よりも、地方から上京して来た人の方が圧倒的に多いから、なのでしょうか? みんな「東京に負けてたまるか!」って、必要以上に突っ張ってるように私の眼には映りました。
ボス(石原裕次郎)が劇中で、こんな台詞を言ってました。
「東京がこんな街になったのは、住んでる人間がみんな東京を嫌ってるからかも知れんな」
三郎を演じたのは『飛び出せ!青春』の生徒役や、黒澤 明監督の映画『赤ひげ』『どですかでん』(主演)等で知られる、頭師佳孝さん。
そしてアコを演じたのが、すでにアイドル的な人気を得ていた坂口良子さん。後に『(新) サインはV』や『俺たちの勲章』『池中玄太80キロ』等のドラマで本格的にブレイクされます。
凛とした意志の強い女性像は、今回のアコ役から一貫してたように思いますが、さすがに当時18歳とあって、あどけなさが残りまくってて可愛くて、萌えますw(坂口良子さんは第189話『人形の部屋』にも登場されます)
池中玄太80キロ、大好きで観てたなぁ・・・
今回の記事の内容とは関係無くてスミマセンm(__)m