2019年冬シーズン、テレビ朝日系列の木曜夜8時「木曜ミステリー」枠で全10話が放映された、テレビ朝日&東映の制作による刑事ドラマ。2019年秋には続編となる2時間スペシャルも放映されてます。
京都府警本部・捜査一課13係の優秀な刑事である主人公・時矢警部補(沢村一樹)が、犯人追跡中にビルから転落、過去20年間の記憶を失います。
となると、時矢が記憶を取り戻すまでの苦難を描くシリアスなドラマを想像するんだけど、さにあらず。記憶喪失がバレたら刑事をクビになる可能性が高いため、時矢はそれを上司や同僚たちに隠しながら捜査しなくちゃならないっていう、ちょっとした笑いを取るためのスパイスに過ぎないんですよね。
本筋はあくまで殺人事件の謎解きであり、20年間の記憶は無くても元来優秀な刑事ですから、見事な洞察力・記憶力・推理力で事件を解決しちゃう。結局は昨今の主流である「天才(変人)がただ突っ立って謎解きするだけの刑事ドラマ」で、これまでさんざん刑事役を演じて来られた沢村さんがまたしても主演ですから、新鮮味はカケラもありません。
要するに、ちょっとユニークな主人公をガイド役にして、視聴者が犯人当てを楽しむゲームなんですね。『トレース/科捜研の男』みたいに陰湿なゲームよりはマシだけど、いずれにせよ私のハートには何も響いて来ません。
唯一、時矢警部補の相棒となる新米刑事に扮した、瀧本美織さんの凛としたお姿には萌えますw 朝ドラ『てっぱん』の時は「ウザい」と思ってたのに、やっぱり描かれ方次第です。
ほか、13係の係長に渡辺いっけい、同僚刑事に寺島 進、横山だいすけ、時矢の元妻である敏腕弁護士に財前直見、時矢の叔父 兼 主治医に武田鉄矢、といったレギュラーキャスト陣。
初回2時間スペシャルはゲストも小林稔侍、富田靖子、高橋光臣、徳井 優etc…と豪華でした。が、いちいち初回や最終回を(引っ張る力もないのに)延長する風習もいい加減やめて欲しいです。
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