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2012年の秋シーズン、TBS系列の日曜夜9時「日曜劇場」枠で全8話が放映されたミステリードラマ。
警視庁捜査一課の敏腕刑事だけど変人すぎて周りから嫌われ、隔離された部屋でたった1人の「平塚班」の班長を務める平塚平八(香取慎吾)と、彼の監視役を命じられた新米刑事=西園寺公輔(山下智久)がコンビを組み、殺人事件の謎を解いていきます。
ほか、捜査一課・金田班の班長に遠藤憲一、捜査一課長に大竹まこと、西園寺の婚約者に柳原可奈子、といったレギュラーキャスト陣に毎回豪華なゲストが絡んでいきます。
プロデューサーは構想に丸1年を費やしたそうだけど、私から見れば『相棒』と『古畑任三郎』のパロディをジャニーズアイドルにやらせただけ、のお手軽企画としか思えません。実際それ以上でも以下でもなく、どこに1年も考える必要があったのか理解に苦しみます。
とにかく香取慎吾くんのオーバーアクションが無意味に炸裂しまくり、それに負けじと山下智久くんも全身全霊でコメディ演技を披露しており、このお二人のファンでなければ到底観てられる代物じゃありません。酷い連ドラも山ほど観て来ましたが、これ以上に酷いものは無かったような気がしますw
本心は何を考えてるのか判らない、笑ってても眼が笑ってないアイドル=香取慎吾のイメージをそのままドラマに活かそうとしたらしいけど、そんな香取くんのキャラに馴染んでるファンは楽しいかも知れないけど、それ以外の一般視聴者からすればひたすら「気持ち悪い」だけなんですよね。
香取くん本人のキャラクターで笑わせたいなら、ファンに向けたバラエティー番組『SMAP×SMAP』のコントでやってくれれば良かった。それなら誰も不快な思いをしなくて済むんです。
香取くんはきっと、サービス精神旺盛な人なんだと思います。ファンを楽しませる為に全力を尽くしておられるのはよく解ります。けど、ファンじゃない人たち、ただ普通にドラマを楽しみたいだけの我々にとって、あの無意味なオーバーアクションはひたすらうるさく、邪魔で鬱陶しいだけなんですね。
たぶん香取くんは解ってない。単にヘンな顔をしたり、ヘンな動きをすれば視聴者は笑うと思い込んでるフシがある。実際、ファンはそれで簡単に笑ってくれるから勘違いしたんでしょう。で、勘違いしたまま大スターになっちゃったから、それを指摘して正してやれる人間が周りにいなくなっちゃった。実にありがちな「裸の王様」の姿です。
いや、天下の「日曜劇場」で刑事ドラマの看板を背負うというのは、本来なら香取くんの眼を醒まさせる絶好のチャンスだったかも知れません。なのに、プロデューサーが1年も考え抜いた企画がコレですから……
ただヘンな顔やヘンな動きをしたからって、そこに何かしらの意味がなければ大人は笑いません。幼児向けの番組ならともかく、人の生き死にを扱うミステリーを観る大人の視聴者に、香取くんの方法論は通用しません。
とは言え、です。もし仮に、香取くんの破壊的な怪演が無かったとしたら? そこにあるのは単に『相棒』と『古畑任三郎』を形だけなぞっただけの(しかも『相棒』ほど深くもなければ『古畑~』ほど笑えもしない)平凡極まる謎解きドラマに過ぎず、こうして悪口を書く気にもならなかったかも?(悪口にもエネルギーが要るのです)
香取くんは、そんなあまりに凡庸すぎる企画に何とか個性を持たせたい一心で、一生懸命ヘンな顔とヘンな動きを考えてくれたのかも知れません。
そもそもストーリーがしっかり面白ければ、香取くんがどう演じようとここまで辛口のレビューにはならなかった筈。
数字を稼ぐことしか考えないでドラマを作るから、こんな事になる。お金を掛けて人気タレントを揃え、ヒット作のパターンさえなぞっておけば客は喜ぶと思ってる。日曜劇場とは基本、そういう番組です。
セクシーショットは第1話ゲストのお一人、加藤夏希さん。ご本人は憶えておられないかも知れないけど、かつて映画の撮影現場でご一緒した事があります。
ムーミン
香取くんには、作品の全体像を把握して周囲とのバランスを考えた演技をする才能、つまりクリエイター的な視点と思考力が全く無いんだろうと思います。だから厳しい監督にシゴかれて演技を学ばないといけなかったのに、最初からやりたいようにやれる環境に置かれてしまった。
まさに裸の王様で、人柄は悪くなさそうなだけに気の毒です。