2014年春、ヤマリン王、ディープ国のパープリン王子、そしてゴンベ王と合流し、埼京線で埼玉・与野本町へと移動、ファミレスで昼食後、予定通り彩の国さいたま芸術劇場大ホールにて、4時間弱の舞台を鑑賞。
ゴンベ王はトンボ返りで富山県に戻り、その足でお仕事へ。残った3人は『つばさ』以来のタベリストであられるMさんと合流し、一杯やりながら多部ちゃんを語り尽くしました。
素晴らしかったです。関東での公演は今回が千秋楽って事もあり、役者さん達も気合いが入ってたと思うし、大ホールを埋め尽くした観衆が10分以上に及ぶスタンディングオベーションで、クールに振る舞ってた多部ちゃんも最後には笑顔で、客席に手を振ってくれました。
内容は難解と聞いてたけれど、ラブストーリーとして観れば単純に楽しめるし、難解と言うよりは見方によって解釈の筋道が幾通りも出来ちゃう、極めて多面的なストーリーなんですよね。
だから2度3度と観れば感じ方は変わって来るだろうし、客席の場所(視点)によっても解釈が違ってるかも知れません。
とにかく一流の演出と一流の演技にどっぷり浸れる4時間弱、実に贅沢な時を過ごせて、私はとっても幸せでした。
千秋楽って事で、カーテンコールの最後には主役の3人に引っ張られ、演出の蜷川幸雄さんも登場されたんだけど、御歳78というそのお姿が眼に入った瞬間、なぜか私の涙腺が決壊しちゃいました。
久しぶりに拝見したお姿が、当然ながら以前よりも老けておられて、なのに現役バリバリでこれだけの大作演劇を創り上げられる、そのパワーと飽くなきクリエイティブ精神に、感嘆すると同時に感謝の気持ちがこみ上げたんだと思います。
もちろん、多部未華子、木村文乃、三浦涼介の主役トリオは言うまでもなく、脇を固める役者さん達の演技もパーフェクトで、本当に素晴らしかったです。一流シェフによるフルコースのご馳走を、お腹いっぱい頂いた気分ですね。
(蜷川幸雄さんはこの2年後、多部ちゃんと再びタッグを組んだシェイクスピア戯曲『尺には尺を』の稽古期間中に亡くなられました。合掌)
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