ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『スター・ウォーズ/新たなる希望』

2018-10-02 05:30:35 | ハリソン・フォード









 
2015年末、10年ぶりに『スター・ウォーズ』の新作『フォースの覚醒』(エピソード7)が公開されました。世間はお祭り騒ぎで、ブームに乗っかるのは好きじゃない私だけど、こればっかりは乗らずにいられませんでした。

いや、ブームなんかどーでもよくて、とにかく旧三部作の主役たち(ルーク、レイア、ハン)とまた再会出来るのが、本当に嬉しくて嬉しくてたまんなかったワケです。

旧三部作にハマらなかった人から見れば、もはや宗教的とも言える『スター・ウォーズ』ブームは全く理解出来ないんじゃないでしょうか? それは今の若い人が『太陽にほえろ!』を観ても、何が面白くて何が凄いのか理解出来ないのと、全く同じ事だろうと思います。

やっぱり、初めて出逢った時のインパクトがまるで違うワケです。初めて美味しいと感じた食べ物や、初めて好きになった異性が、自分にとって一生スペシャルな存在であり続けるのと同じ事です。『太陽にほえろ!』が全く新しい刑事ドラマのスタイルを開拓したように、『スター・ウォーズ』もそれまでに無かった映画体験を我々に与えてくれたワケです。

それを最初に体感した世代と、そのスタイルが知れ渡った後の世代とでは、そりゃあ感じ方がまるで違っちゃいます。作品として面白いかどうかじゃなく、インパクトの問題です。

加えて『スター・ウォーズ』のストーリーには実際に宗教的な要素がありますから、その熱狂的ファンは文字通りの「信者」になっちゃってる。『スター・ウォーズ』に依存する人生を送ってるワケです。

私自身は、それほどの信者ではありません。私にとって『スター・ウォーズ』が特別なのは「ハリソン・フォードの出世作」っていう側面があるから。なので、ハリソンが登場しないプリクエール三部作(エピソード1~3)にはさほど思い入れがありません。

その点、新作ではハリソンが活躍したエピソード4~6の続きが観られるワケで、まぁ新世代にバトンを渡す展開になるのは仕方ないとしても、やっぱりハン・ソロと相棒チューバッカの2ショットや、愛機ミレニアム・ファルコン号の勇姿をCMで観るたび、私は乳首湧き肉棒踊りました。

全盛期のハリソンは『スター・ウォーズ』に全然思い入れが無いって言ってたけれど、それもショーケンさんや優作さんが『太陽にほえろ!』の悪口ばっか言ってたのと同じで、あまりに大き過ぎる出世作のイメージに縛られたくない想いの裏に、愛着と感謝の気持ちもあったに違いありません。

その証拠に、新作の映像を断片的に観ただけでも、ハン・ソロを演じるハリソンは実に楽しそうです。やっぱり、ハリソン・フォードはアクションヒーローを演じる為に生まれて来た人なんだって、つくづく思いました。

さて、今回のお題はジョージ・ルーカス監督による1977年度作品『スター・ウォーズ(エピソード4/新たなる希望)』ですが、その内容に関しては今更ここで語る必要は無いでしょう。

ハリソン1人に話題を絞ったとしても、彼が俳優業を半ば諦めてフランシス・フォード・コッポラ監督のオフィスで大工仕事をしてたら、たまたま其処でルーカス監督が『スター・ウォーズ』のオーディションをしてて……なんていう裏話すら、映画ファンなら誰もが知ってるレジェンドになってますから。

なので、私個人の『スター・ウォーズ』との関わりだけ記しておきます。本作が日本で公開されたのは1978年ですが、既にその前年からアメリカ本国における大旋風が話題になってました。

私の父もSF映画好きだったもんで、親子で大阪・上本町の映画館へ観に行きました。けれども、実のところ当時の私にはいまいちピンと来ませんでした。

同時期に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督作品『未知との遭遇』の方が強く印象に残ったのは、父の影響かも知れません。私自身にはまだ映画の面白さを計る感性が無く、父のリアクションを見て判断してたような気がします。(実際『未知との遭遇』も素晴らしい作品だけど)

私が『スター・ウォーズ』にハマったのは’82年、日本語版としてリバイバル公開された時です。当時の私は高校生で、映画の楽しみ方がようやく解って来た時期でした。

清廉潔白な主人公=ルーク(マーク・ハミル)に感情移入した子供時代とは違い、不良で皮肉屋の密輸船キャプテン=ハン・ソロ(ハリソン・フォード)に眼を奪われちゃうワケです。

ちなみに、その『日本語版』でハン・ソロの声をあてたのは森本レオさん。(ルークが奥田瑛二さん、レイア姫が森田理恵さん) ルーカス監督が自ら選出しただけあって、実に的確で魅力的なキャスティングでした。

その後、テレビ初放映時に松崎しげるさんがハン・ソロの声をあてたバージョンを観て、とてつもなく失望し激怒したのは言うまでもありません。あれは本当に酷い代物でした。

それはともかく、子供時代には解らなかった画期的なイマジネーションと特撮技術による世界観、SFなのにやたら人間臭い活劇ストーリー、そしてハリソン・フォードの魅力が、私を決定的に映画ファンたらしめた次第です。

そんなワケで、このエピソード4を起点とする『スター・ウォーズ』旧三部作は、私にとっても永遠にスペシャルな作品で、その続きを描いた『フォースの覚醒』を観るまでは死んでも死にきれないと、そんな想いで公開を待ちわびてた次第です。
 
 

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