☆第1話『海底の黄金』(1980.7.29.OA/脚本=宮田 雪/監督=野田幸男)
大東亜銀行から強奪された純度99%の金塊の行方を追うマッドポリスは、金塊の引き上げを狙う謎の組織に潜入すべく、スキューバダイビングのライセンスを持つ警察官をスカウトします。
それで本庁の刑事課より抜擢されたのが、交番巡査から昇格したばかりの清川刑事(桜木健一)と、さわやかイケメンの山南刑事(山岡 健)。
選ばれた理由はたぶん、既存のメンバーみたいに顔が怖くないからw 野蛮なイメージを少しでも和らげ、女性視聴者を呼び込むことが真の目的ですから、何より品の良さが第一条件だったワケです。
しかし顔面凶器の先輩たちがそれを喜ぶ筈もなく、すでに『刑事くん』や『特捜最前線』でキャリアを積んでおられた桜木健一さんはともかく、どこの馬の骨とも分からない(言っちゃ悪いがルックス以外に取り柄がない)山岡健さんは、さぞや針のムシロだったんじゃないでしょうか?
残念ながら、華やかとは言いがたい男2人が加わったところで視聴率アップには繋がらず、テコ入れは無駄だったと言わざるを得ません。そもそも、この種のテコ入れで人気回復に成功した番組って、私は『太陽にほえろ!』ぐらいしか知りません。元より抜群のブランド力があればこそですよね。
とはいえ、明るい作風を好む私としては、人数が増えて掛け合いの楽しさも増えたのは歓迎したいところ。実際、新田刑事役の片桐竜次さんは水を得た魚のようにアドリブを連発し、ますます快調にスベってくれてますw
いや、だけど今回に限っては、自分と同じような長髪パーマ頭の山南刑事に「髪の毛ぐらい切れや!」って言ってる新田刑事に、私はうっかり笑っちゃいましたw やれば出来るじゃないですか片桐さん!w
そんなワケでスタートした新番組『特命刑事』だけど、片桐さんや志賀勝さんは相変わらずガラ悪いし、ジャパンマフィアであろうがなかろうが悪党は1人残らず射殺されてるしで、結局『大激闘』と内容はちっとも変わってませんw
つまり、テコ入れはあくまでスポンサー連中を黙らせる為のポーズに過ぎず、上層部が制作現場に圧力を掛けたワケじゃなかった。むしろ現場(のやりたい事)を守る為の措置だったのかも知れません。ギリギリまで内緒にしてたのは、渡瀬恒彦さんや梅宮辰夫さんに反対されて実行出来なくなるのを恐れたから、なのかも?
なんだかイイ話に落ち着いちゃったけど、多分そういう事なんでしょう。無個性な新タイトルはつくづく残念だけど、中身は『大激闘』そのまんまですから、引き続き射殺三昧と片桐さんのスベり芸を楽しみたいと思いますw
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