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☆第26話『追撃・マニラコネクション』(終)
(1981.6.15.OA/脚本・監督=櫻井一孝)
麻薬組織「マニラコネクション」を捜査する中、情報漏洩の疑惑をベテラン麻薬Gメン(川地民夫)に抱いてた「テツさん」こと中村刑事(坂上二郎)がライフルで狙撃され、瀕死の重態に。
その現場で一緒にいた大介(松平 健)は怒りに燃え、テツさんの勘を信じてベテランGメンを徹底的にマークし、執念の捜査で追い詰め、最後には射殺します。
最終回にしてようやく、ガキンチョが一切絡まない「燃える展開」のハードなドラマを見せてくれました。これなら早送り無しでちゃんと観られます。なぜ、最初からこの路線で行かなかったのか?w
前回も書きましたが、主人公の大介は怒ると暴力に歯止めが効かなくなる性格で、しかもマツケンさんのパンチには独特の重量感と迫力があり、怒らせるとマジ怖いw
だから今回みたいなストーリーの方が、松平健という俳優さんの真価が発揮されるワケです。ガキンチョ相手にヘラヘラ笑ってる場合じゃない。完全にコンセプトが間違ってました。
刑事部屋のメンバーだって、ちゃんとハードボイルドが画になる役者さんばかりですよ。
なにしろ課長が宍戸 錠さんです。『コドモ警察』のデカチョウ=鈴木 福くん並みに舌っ足らずだけどw、黙ってたら裕次郎さんより渋いんです。
チーフこと竜崎 勝さんも格好良かった。『太陽にほえろ!』で言えば山さん(露口 茂)のポジションで、そこに立ってるだけで画面が締まりました。
テツさん役の坂上二郎さんも、さすが『夜明けの刑事』や『明日の刑事』で主役を張っただけあって、おやっさん系デカの演じ方を熟知されてます。コミカルな場面になった途端、コント55号の二郎さんに戻っちゃうけどw、それもまたご愛嬌。
ジュニアこと荒木しげるさんは、新米だった『特捜最前線』の時よりクールで、さすがライダーストロンガーだけあってアクションがサマになりました。
マーボーこと阿部敏郎さんはチャラ男っぽいけど、堅物マツケンさんの相棒としては良いバランス。
加えてセクシーな水沢アキさん(画像)までいるんだから、ハードアクション路線でも充分イケるメンバーでした。それなのに勿体ない!
まぁ、どのみちコケたでしょうけどw、どうせコケるなら、マツケンさんの怖い怖い暴力刑事っぷりを、もっとストーリーに活かして欲しかったです。
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