
「あの~、シャッターを押してくれますか」
「ああ、いいですよ」
パチリ
「どうも、ありがとうございます」
「いいえ・・」
美ら海のジンベイザメのまえで、若き女性から何度も声をかけられた。
混んでいたから、ほかにもたくさん人はいたのだが、
彼女たちにとって、わたしはカメラを提げている(ここがポイント)優しいおじさんにみえたのである。
修学旅行の女子高生のグループが、ジンベイザメをみて興奮して小走りで寄ってきた。
そのとき、わたしにぶつかったから、彼女はペコリと頭を下げはしたが、
視線はジンベイザメに向けたまま・・・
その動作が面白く思わず顔を見合わせて笑ってしまった。

いよいよジンベイザメの食餌がはじまるようで、少し彼らも興奮してきたのかなあ。
