
1944年海軍設営隊によって掘られた海軍の沖縄方面根拠地隊 (旧海軍司令部壕) である。
カマボコ状のトンネルは全長450mにおよび、この中に約4000人の兵士が収容されていた。
身動きすらままならぬ状態で、兵士たちは立ったまま眠ったということである。
1945年6月13日、大田實司令官以下の将兵はついに自決を遂げる。


幕僚室は手榴弾によって自決した痕跡が生々しく残っていた。
思わず胸があつくなって、涙ぐんでしまう・・
昨年、ひめゆりの塔で女子学生の作文を読んだときと同じ思いであった。
兵士たちはなんのために玉砕したのか自決したのか、
この期に及んで、おとなしく降伏すればよかったのにと思うが、
それはいまの平和な日本人が無責任に思うことかもしれない。
もし、自分がその場にいたとしたらどういう行動をとったのかわからない。
