ヤチブキの前でぼうっとしていたら、
どこかのご婦人が、花の名前を子供達に尋ねていた。
彼らは案内板のところまで走って、「白い花」の名称を確かめたようで、
大急ぎで引き返してくる。
「オオバナノエンレイソウ、で~す」
いっせいに元気な声が聞こえきた。
「いや、それはキクザキイチゲ・・」
と口まで出掛かったけど、
わざわざ子供達の親切な行為に水を差すことはない。
ご婦人かたも案内板をみればわかるだろうし・・
気を取り直してヤチブキに向かいあった。
オオバナノエンレイソウが咲くのはもう少しあとだね。
コジマエンレイソウ(エンレイソウ?かも)がいくらか開き加減になっていた。