屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

午後2時10分です

2010年08月26日 | 風のガーデン


雨竜の夏空・・

田んぼのアートには、
「うまいうりゅう米」と書いてあるんだよ。

「告白」湊かなえ著・・を読んだ。

愛美は死にました。
しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。
ここからは二人の犯人を、A・Bと呼ぶことにしましょう。


終業式のホームルームで女性教師は愛娘を殺害した生徒を告発する。
語り手が「教師」「級友」「犯人」「犯人の家族」「教師」と次々とかわって、
事件の全体像があきらかにされてゆく。

わたしにしては珍しく一気に読み終えたが、
この作品は第一章の「聖職者」の語りで完結したほうがよかった。
衝撃的なラストが物議を醸したというが、
第二章以降の展開は蛇足みたいなもので第一章の鳥肌のたつような無気味さは薄れてきた。
そして第六章の「伝道師」
女性教師のとった行為は無差別テロとおなじで感情移入ができない。
そうはいっても、この本は面白いよ!

生と死をみつめた一週間であった。

モニター画面の呼吸数が下がりつづけて、ついにゼロと表示されたとき、
それでも医者は瞳孔を照らし脈をとってから腕時計をみた。

「ご臨終です・・」

こんな場面は最近テレビドラマでみたことがあった、
そうだ、たしか「風のガーデン」だったかな・・
そんなことを考えながら、わたしも時間を確認した。

午後2時10分であった。