「アッシャー家の崩壊」 2011年08月31日 | 日常 ポーの代表的な短編小説といえば「アッシャー家の崩壊」である。 死と再生、生きながらの埋葬、得体のしれない病と書物に対する異常な執着は、 幻想か破滅への恐怖か、それは人であり景色であり不気味な建物にさえ感じていた。 館が崩れ落ちる描写はモノクロのホラー映画をみているようだ。 そして、私の足もとの、深い、どんよりした沼は、「アッシャー家」の破片を、陰鬱に、音もなく、呑み込んでしまった。