屯田物語

フォレスターとα6000が
旅の仲間
さあ、カメラを持って
出かけよう!

詩集「四季の風」夕愁白嶺<四月の雨>

2022年04月03日 | 四季の風
<四月の雨>

四月の雨 緑の雨
春愉し 春思う
歓喜は都大路を
若芝を 街路樹を
誰が許ぞ
足ばやに通り過ぐ
雨燕通う四月の
糸柳芽吹き染みて
しなだれ眉びしも
心なき人な手折りそ
敷きつむ千草 百草

そこかしこ花の数々
歓喜の四月の雨に
もえ渡る緑と紅
吾が恋ぞ
四月のよろこび
吾が思い
四月の雨 恋の雨
石だたみ都大路を
雨傘に 雨下駄に
片時そぞろ歩みつつ
そこはかと思い巡らば
恋しきや汝ぞ面影
しみじみと心入る
汝ぞ小唄 雨の音