古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

竹薮を切り拓く人たち

2012年04月21日 02時04分54秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 きのう竹薮のことを書きましたが、世の中には竹薮を切り拓くことに力をそそいでいる人がたくさんおられます。ぼくは裏山で1000本余りの竹を切っただけですが、『又八』さんは、なんと2000本の竹を切り倒し、ユンボを購入して竹の根を掘り起こし、それはそれは立派な『男の隠れ家』をつくってしまいました。又八さんのホームページ『又八クラブ』を見せていただくと、ぼう大な苦労が伝わってきます。こんなえらい人もいるんですね。
 またネットで世界遺産の石見銀山を見ていたら、「緑の森を守る取り組み」をしておられ、「2008年には9000本の竹を切り倒して山を拓いた」写真が載っています。これはすごい。スケールがちがいます。四日間に延べ100人の人たちが参加して竹を切り、その場でチップに粉砕し、真砂土や酸化マグネシュームを混ぜ、水を撒いて固めて山道にしてしまうのです。その竹チップだけで100立方メートルできたといいます。さぞ長い立派な山道ができたでしょうね。なんとも力強く、勇気のわくとりくみです。その記事と写真を「お気に入り」に入れて、眺めては悦に入っています。でもちょっと気になります。この「とりくみ」は2008年の9月。踏み込めないほど荒れていた竹薮が、まばらに竹の生える涼しげな竹林に生まれ変わっていますが、あれから4年。いまはどうなっているのでしょう。
 実はぼくの家の前にも、かつて分譲地だった土地があります。(いまも分譲中かな)ぼくらが引っ越してきた2007年春、この土地の持ち主が一念発起して全部の竹を刈り、燃やして、更地にしました。翌年も持ち主がやって来て全部の竹を刈り、燃やしました。でも竹は一年で元のように繁ります。ふたたび放置されて三年目のいまは、こぼれるほど竹が繁っています。
 ぼくに裏山の竹を切る元気が出るのは、すぐ隣の土地だからです。たとえ50メートルでも離れていたら、そして毎日眺める裏山でなかったら、竹を切る元気は出なかったでしょう。10日ぶりに見たら筍が伸びていたり、一ヶ月ぶりに来てみたらあちこちの筍が竹になっていたら、「やっぱり竹薮はつよいなあ」とあきらめていたでしょう。
「生きている限り竹を切る意欲が衰えませんように」路傍の神や仏にお願いします。
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする