古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

裏山のミモザが咲いています。

2012年04月16日 05時11分49秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
                 
 ミモザは早ければ3月に花が咲きますが、今年は遅れています。植えて三年目になる裏山のミモザが、4月中旬になってやっと満開になりました。ネットで見ると風に弱い木のようです。いままで伸び放題にしてきましたから強剪定をして樹形を整えます。7月には翌年の花の準備を完了してしまう木だそうです。剪定が遅れると来年花が咲かないので気をつけます。
 母・妙子さんはミモザに特別な思いがあるようで、先日花を見せたら「おお、ミモザだなー!」としばし見とれていました。彼女は六十四歳のとき山陰の田舎町から神戸に出てきて、『ひととき』に投書したり大阪の文学学校に通ったりして、季刊の同人誌『ひのき』の仲間に入れてもらい、10年を超えて小説とおぼしきものを書いてきました。やがて文学の仲間は老い、同人誌は廃刊になり、九十四歳になったとき、いまの三木市の家に引っ越して街から離れてしまいましたが、都会への憧れ・文学への憧れは九十九歳になるいまも残り灰の熱のように消えないでいます。
 そんな六十四歳からの人生のひと駒で、ミモザという木と出会ったのでしょう。毎年公園のミモザが咲くと歓声をあげて見とれていました。そこで少し離れて神戸に住んでいたとき、ミモザの苗木を買って彼女の家の庭に植えてみましたが一年で枯れてしまいました。いまの我が家の裏山には根付いたようです。大きな木になるので、添え木を強化して育てます。
 先日、鉢植えの紅葉葵を裏山に植え替えようとツルハシで穴を掘ったら、土の中には竹の子の赤ちゃんがちゃんと育っていました。5月になれば竹の子がいっぱい顔を出すでしょうね。
 赤ちゃんを見ると、アライグマでも竹の子でもかわいいのだけど……。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする