写真はアップしません。どこか身近な竹薮を思い浮かべてください。あなたが、これから車か乗り物で旅に出掛けられるなら、100本以上竹の生えている「竹薮」を30まで数えてみてください。竹薮調査でなく、数の多さを実感するために。
実はこんなことがありました。お客さんがあると近くのおいしい蕎麦屋『稜庵』に行くことがあります。お店の和風のインテリアに心がしっとりします。障子の窓を開けると田んぼが広がり、その向こうに小高い竹薮が見えます。街からのお客さんはそれを見て、「やっぱり田舎はいいですね。みどりがきれいです」としばらくほっこりした気持ちになります。
「いや、あの竹薮をよく見てください。盛り上がってこぼれるほど竹が繁っているでしょ。あの竹の足もとは、竹以外のすべての植物が死に絶え、竹も枯れて折り重なり、ものすごく荒廃しています。あれで竹が枯れてしまったら死の世界ですよ」なんていえないからあいまいに笑って「そうですかねー」とやりすごします。あれでも街の人には「ミドリのイナカはいいなあ」と見えるのでしょうね。
軽トラで散歩してぼくが「はびこる竹薮」を嘆くと横で道子さんが「あなたは余程竹薮に対抗意識を持ってるわね」といいます。でもわれわれ日本人は、はびこる竹薮にもっと危機意識を持たねばなりません。というわけで、ネットで「竹薮阻止」とか「竹薮退治」とか検索してみると、頑張っている人がいっぱいいます。
一部を紹介します。
……竹林を無くして土地を違う事に活用してください。竹林よりもっと良い使い方が他にもあるでしょう? たけのこが竹林放置のいい訳になっていませんか。せめて隣の土地に迷惑かけないように雑木林にでもしてください。死んでからよそ様や子や孫、ひ孫から怨まれますよ。使い道がなくてもだれにも迷惑かけないように枯らしてから死んでください。竹の子を取ったり、竹を切ったり、活用したりするボランティアの人もそんなことをせずに竹を枯らす活動をしてください。あと何年体が動きますか。仲間たちはまだ生きていますか。
この人は「ラウンドアップ(モンサント社が世界に誇る最強の除草剤)で竹を枯らすしかない」と強く日本人に訴えています。ほんとはそうなんでしょうね。ぼくは除草剤を使うのはイヤだから、竹薮討伐隊長を気どって裏の竹薮に挑んでいますが、竹は裏山全山に広がっており、わずかなスペースを全伐してもぼくがいなくなれば一年で元の竹薮に戻ってしまいます。
うちの裏山は竹を切ったら世界が広がりました。木を植え、花を植え、小径をつくり、焚き火をして、どれだけ豊かな気持ちで暮らせるようになったことか。 この項つづく(ぼくの生きている限り)。
実はこんなことがありました。お客さんがあると近くのおいしい蕎麦屋『稜庵』に行くことがあります。お店の和風のインテリアに心がしっとりします。障子の窓を開けると田んぼが広がり、その向こうに小高い竹薮が見えます。街からのお客さんはそれを見て、「やっぱり田舎はいいですね。みどりがきれいです」としばらくほっこりした気持ちになります。
「いや、あの竹薮をよく見てください。盛り上がってこぼれるほど竹が繁っているでしょ。あの竹の足もとは、竹以外のすべての植物が死に絶え、竹も枯れて折り重なり、ものすごく荒廃しています。あれで竹が枯れてしまったら死の世界ですよ」なんていえないからあいまいに笑って「そうですかねー」とやりすごします。あれでも街の人には「ミドリのイナカはいいなあ」と見えるのでしょうね。
軽トラで散歩してぼくが「はびこる竹薮」を嘆くと横で道子さんが「あなたは余程竹薮に対抗意識を持ってるわね」といいます。でもわれわれ日本人は、はびこる竹薮にもっと危機意識を持たねばなりません。というわけで、ネットで「竹薮阻止」とか「竹薮退治」とか検索してみると、頑張っている人がいっぱいいます。
一部を紹介します。
……竹林を無くして土地を違う事に活用してください。竹林よりもっと良い使い方が他にもあるでしょう? たけのこが竹林放置のいい訳になっていませんか。せめて隣の土地に迷惑かけないように雑木林にでもしてください。死んでからよそ様や子や孫、ひ孫から怨まれますよ。使い道がなくてもだれにも迷惑かけないように枯らしてから死んでください。竹の子を取ったり、竹を切ったり、活用したりするボランティアの人もそんなことをせずに竹を枯らす活動をしてください。あと何年体が動きますか。仲間たちはまだ生きていますか。
この人は「ラウンドアップ(モンサント社が世界に誇る最強の除草剤)で竹を枯らすしかない」と強く日本人に訴えています。ほんとはそうなんでしょうね。ぼくは除草剤を使うのはイヤだから、竹薮討伐隊長を気どって裏の竹薮に挑んでいますが、竹は裏山全山に広がっており、わずかなスペースを全伐してもぼくがいなくなれば一年で元の竹薮に戻ってしまいます。
うちの裏山は竹を切ったら世界が広がりました。木を植え、花を植え、小径をつくり、焚き火をして、どれだけ豊かな気持ちで暮らせるようになったことか。 この項つづく(ぼくの生きている限り)。