古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

こころのしっとりする劇でした。

2014年06月23日 04時00分26秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 東条町のコスミック・ホールで見た演劇『日本の面影』に、こころがしっとりしました。
 ホールに着くと和服姿の女性が目立ちます。小雨のぱらつく日なのになぜこんなに多く? 
 不審に思ったのですが、わかりました。
 和服で来られた方には「粗品進呈」ですって。劇を見る前から、なんか雰囲気がちがいます。いいですね。
 そういえば昔は「虫干し」というのをやりました。「洗い張り」というのも記憶があります。両端に針のついた竹をいっぱい持って、布を張って庭に干しました。
 梅雨のあとには「大掃除」をやりました。畳を全部外に出して、屋根型に並べて干し、姉さんかぶりの母と祖母が棒でバンバン畳を叩いてました。床下を掃くのは子どもの役目でした。大掃除を手伝いながら、畳を敷くとき床に広げた新聞紙に目を留めて読んでしまったこともあります。そんなことが今の日本からは全部消えたのですね。
 草刈正雄のラフカディオ・ハーン/紺野美沙子の妻セツ/を芸達者な脇役の人たちがしっかり支え、見ごたえのある演劇に引き込まれました。劇中に『雪女』『耳なし芳一』が按配よく配され、劇の雰囲気を盛りあげました。それに最前列という席が良かった。よく聞こえ、劇の空気がとてもよく伝わりました。コスミック・ホールは演劇を見るにもとても見やすいホールです。
 帰りに「とどろき荘」の温泉に入り食事をするつもりで用意して出掛けたのですが、劇が終わるとすぐ帰りたくなりました。高齢になると「これをしてついでにあれも……」というのは駄目ですね。することは一つがいい。
 福地池をまわってヌートリアの檻を見ました。目の前の池ではヌートリアが2匹、悠々と泳いでいました。やっぱりいることはいるんだ。どうして岸辺のエサを食べないのだろう。うちの畑のキャベツはおいしいよ!
 
コメント
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